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knitbraryの良いところは何ですか

knitbrary / Chunky Cardigan / 125,000+tax

ライフスタイルやライフスタンス、いわば新しい価値観や文化というものは、誰かから教えられるものではなく、自らで情報を取捨選択し、拾った情報を自らの肉体と精神のフィルターを通して噛み砕きながら体得していくべきものであると思っています。その時に、決して忘れてはならないことは、まず素直に心動かされること。そしてそれがいいものだと感じるならば、自分もいつかそれを手に入れたい、理解したいと願う気持ちを忘れないことだと思います。

その純度の高い受容の精神があってこそ、そこで理解しようと試みた価値観やその後に手に入れた体験全てが、その人のフィルターを通ったその人だけのライフスタンスとして体得されていくのではないでしょうか。そしてそのような温度を持った誰かの価値指標なり情報だけしか、この情報社会の中においては価値を持たなくなっているとも思います。ここには、そのようにして何かを得たい、理解したいと願いそれを叶えた人々が体得した、knitbraryという一つのブランドに対する価値指標を掲載させていただきます。


− knirbraryの良いところは何ですか

 

− knirbraryの良いところは何ですか

エレガントに寄るか、手編み感のあるナチュラルに寄るかの二極に偏る“上質なニットブランド”というカテゴリーの中で、丁度良くバランスを保っているところ、そしてそこがBLOOM&BRANCHの洋服にも馴染むこと。あとは、デザイナーが丁寧に色の組み合わせや、日本人に合わせた袖丈や、お店に合わせたサイジングなどの相談に乗ってくれ、オリジナルなオーダーを可能にしてくれること。(Women's Director 中出)

人の手から生み出すものはニットに限らず個体差が出てくるし、どうしてもハンドメイドというとナチュラルだったりほっこりという土味的な印象が強く出てしまうと思います。だけれど、knitbrary はモダンさを兼ね備えていて、その調和が非常に上手だと思っています。職人さんが作っているにも関わらずその職人さんの色が付かず、静かに、でも主張のあるアイテムとして確立しているというのか。ちなみに、かぎ針編みのショートカーディガンは、編み地も素敵ですが、私の様な小柄な身長の人にはとても良い着丈バランスで、シンプルにデニムとユッカスと合わせるのが素敵です。(Press 西村)

− knirbraryの良いところは何ですか

デザイン面で言うと、手編みの物は古臭かったり普遍的な物が多い中で、どこか新しさを感じるというところ。それはシルエットも含めて言えますが引き算の中に垣間見える足し算の部分が良いです。手編みニットなのにほっこりせずに品格が漂うとか。あとアルパカの手編みってそうないと思います。その気持ち良さは格別です。(AOYAMA Shop Manager 伊藤)

肉厚のフィッシャーマンニットなどとは違って、柔らかく着易さに優れたところが良いです。素材自体のクオリティも高いので、シンプルなスタイリングでも上品に着こなせます。(AOYAMA Shop Staff 香村)

knitbrary / Crew Neck Lady Cardigan / 102,000+tax

− knirbraryの良いところは何ですか

極めてシンプルなデザインと風合いだからこそ、その人自身の個性が存分に出る品の良いニットだと思っています。(AOYAMA Shop Staff 安達)

ニットの入った箱を目にした時にまず、時計とかアクセサリーを手にしたような高揚感を覚えます。ただならぬオーラを纏ったその箱を開けて物を手に取ると、デザインやカラーは普遍的。だけど何故か滲み出る高級感や上質感は着ないと分からない良さです。「高級」とか「上質」という言葉は平易ですが、これに関しては沢山のニットを着てきて、良き物への判断基準が備わっている人にだけ分かるものかと思います。(TOKYO Shop Staff 粕谷)

knitbrary / Lines Pattern Sweater / 105,000+tax

− knirbraryの良いところは何ですか

日本人のような丁寧な心配りで海外で出会うラフなクリエイターの中でもちょっと異質。生真面目で温かくて、そんな2人を一方的に好きでいます。作りは手編み、手横機といった時間のかかることやってるんですが、完成したものもやっぱり温かい。体感的な温度もそうですが、ニットから伝わってくる幸福感が違う。(Director 柿本)

Text : 守屋

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パリでも、ニューヨークでもなく

Phlannèl / Baby Alpaca Multi Border High-neck Sweater / 34,000+tax

空気がすっと澄み渡って、頰をかすめる風の中にほんの一握りのひんやりとした心地よさを持ちながら、それでも太陽の温もりを目一杯抱え込んだ空気の柔らかさで溢れる秋の空気が、私は一番好きです。夏のくっきりとした世界の色は、一転してその彩度を下げながらも透明度を増してきらきらと輝き、全てがグラデーションの中で一体感を持ってすっぽりと在るべき場所に在るような、そんな心地良さがありませんか。

今年は関東をはじめ全国的に見てもなかなか紅葉が始まらなかったばかりか、夏の終わりと秋の始まりを行ったり来たりするようなどちらともつかない、よく言えば気持ちの良い暖かさが続く気候でしたのでなかなか秋の実感も湧かないままにとうとう11月を迎えてしまいました。ぽっかりと大事な季節を噛み締め忘れてしまったような不意を突かれたような感覚です。

そんな日々の中にでも少しずつ色づく街路樹の黄色やオレンジがあり、そしてそれを映し出すキャンパスとしての空は、青さを落ち着かせて街の色を引き立ててくれるような、薄いベールを纏った美しい青に変わりました。街のコンクリートも、からからと干からびてしまった素っ気なさから、本来あるべき潤度を取り戻したようにそこにある空気を集め、時折落ち葉のアクセサリーを纏って街にしっかりと同化しています。

Phlannèl / Wool Yak Cable V-neck Knit / 32,000+tax

夏にはきっぱりとそれぞれの色と個性と質感を主張しあって賑やかだった大地も自然も街も、秋にはそれぞれが調和し丸さを帯びて母のような寛大さと温かさを持ち、来るべき冬に備えているような、そんな感覚を覚えます。そのグラデーションを帯びる季節の色を目の当たりにし、日本ならではの秋の色と空気を感じながら、それらを忠実に再現しているPhlannèlのアイテムをふと思い出す。クローゼットを開けて、去年の冬に自分の身体を温めてくれていたニットを思い出す。

今年もようやくそんな季節がやってきました。このグレーを帯びた青は秋の空の色、もしくはグレーの濃さを思うとこれから寒さの増す季節の色かもしれません。ここにはパリの空の色はなく、ニューヨークもシアトルも、プーケットもハワイもリオデジャネイロもありません。ここには、確かな日本が表現されています。(守屋)

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流動的なファッションの中に「不変」を見る

POOL by CLASS / Calton Brown / 73,000+tax

基本的に洋服は大好きだが着道楽ではなく、洋服というプロダクトは好きだしデザインという領域の話は好きだけれどファッションは好きではなく、マーケティングなんて出来ることなら考えたくないという業界人として間違いなく失格の烙印を押されてしまう欠点が私にはあります。ちなみにこの考え方は、シンプルで長く使える洋服や上質な日常着をベースとして提案しているBLOOM&BRANCHの世界観が好きなお客様には少しは理解してもらえる部分があるのではないかと淡い期待を抱いています。

これは決して根拠のない自信や願望ではなく、その価値観に共感してくださるお客様がいるからこそ毎シーズンPhlannèlでは変わらない定番品をリリースするSOLというレーベルが誕生したわけですし、それらを求めてくださるお客様が沢山いらっしゃる事実があります。ですがそんなお客様にも、日常から少し距離を置いたようなファッションアイテムに是非触れてみて欲しいという一見矛盾する考えを今回はお伝えさせていただきたいと思っています。

POOL by CLASS / Manashiki / 43,000+tax

上質な日常着を基本とする店内では、ファッション性の強いアイテムやデザイン性の強いアイテムはより際立って見え、必要以上にそのファッション性だけが目に入って来がちなのですが、これらのファッション性の強いアイテムは、流行とは無縁ながらそのシーズンの中でデザイナーが表現したい世界観を強く反映している、その時のリアリティが凝縮されたアイテムなので、正直なところ次のシーズンになっても愛用していられるかと問われると私自身にも疑問が残ります。ですがこれらのアイテムの多くはファッション業界を第一線で長く引っ張ってきたデザイナーが作るものであり、そこに一時的な感情は多少含まれていながらも芯の部分では確固たる世界観をどっしりと構えています。「変化」の中に必ず「不変」を持っているのです。

この「不変」がしっかりとあるからこそ、1年目に飽きるほど着て2年目にはそっとクローゼットを温めるだけになったアイテムも、3年目になるとまたじわじわと袖を通したい感情が湧いてくる。その理由は時を経て初めて、そこに表現されていたのは流行や気分ではなく「不変」の拘りの世界観やメッセージなのだと気づく事が出来るからです。更に彼らの作る洋服には、経年により美しく変化する表情を持つものがほとんどです。彼らはファッション性の中に「不変」を表現する方法の一つとしてそのような経年の美しさを選んでいるのかもしれません。

そして、BLOOM&BRANCHにあるアイテムは全てにその「不変」の役割を求める事が出来ると断言できます。何故かというと、そのような信頼のおけるデザイナーの作るものしかセレクトしていないからです。その時流行っているだけだったり、信念のないマーケット重視のブランドのアイテムは、ここにはありません。ここにあるそれらのアイテムを多く買って、一定の時を経た今だからこそ、自信を持ってお伝え出来るようになりました。(守屋)

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信用を担保に

Phlannèl / Arles Wool Balmacaan Coat Womens/ 85,000+tax

エルメスやルイヴィトン、カルティエ、そしてメルセデスベンツなど、ヨーロッパにはもの作りにおける老舗ブランドがあまた存在し、世界中でファンを獲得し、その地位を揺るぎないものとしています。同じく、もしくはそれ以上に長けたもの作りの技術や職人気質の文化があるはずの日本では、残念ながら先述のようなブランドの発見や育成が出来ていないのが現状かと思います。

Phlannèl / Arles Wool Balmacaan Coat Mens / 85,000+tax

戦後の日本においては経済成長こそが正義であり、誇るべき希少な技術よりも生産性が、オリジナリティより市場ニーズが優先され、その結果ブランドらしからぬカラーの商品が売られていたり大量生産に向けて貴重な技術が望まぬ方向へ利用されていたりしたかもしれません。あくまで上記は個人的な仮説にすぎませんが、それらの市場原理と人々の視点が、本来あったはずの「老舗ブランドたり得る原石」をことごとく壊してしまっていたのではないでしょうか。

ヨーロッパで誕生し世界のマーケットを牽引する老舗ブランドには、そこに存在する職人技術への敬愛があり、市場ニーズよりも自分たちの作りたいものやブランド理念が優先され、薄利多売ではない適正価格で良いものを世に広めたいという心意気がずっと消えずに継承されていることでしょう。

需要に媚びないことが、逆に供給物へのニーズを生み出し、その繰り返しが長く続く歴史を形成し、その長い歴史という裏付けによって人々の信用を勝ち得て、その先にはその信用を担保として歴史を長く続けていくというパターンを作り上げたのだと思います。信用は何にも変えがたい無形財であるのだということに、どれだけのブランドが気づき、その発見のともしびを絶やすことなく継続していけるのでしょうか。

要するに、10年、20年スパンでブランドの未来を考えるのではなくて、100年以上のスパンで考えられる視点が存在するか否かがその分かれ目になるような気がします。日本はそんな世界に誇れる老舗ブランドを作り上げるマーケット作りから始めないといけないのかもしれません。本当に良いものは流行物ではないし、目立ったりもしない、だけれどその芯には揺るぎない信念があり他者への敬愛があり、それは持つべき視点を持った人には必ず見えてしまうものです。(守屋)

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便利の取捨選択

THE INOUE BROTHERS / Non Brushed Stole - Ecru / 17,000+tax

スマホカメラでさえ目を見張るほどの高画質な写真を写し出すことが出来るようになり、カメラの性能の進化は便利で自由な撮影環境や方法を提供するに至りました。そんな高性能カメラをかつてほどの高級品としてではなく手軽に手に入れられるようになったこの世の中において、素晴らしい写真がそこかしこに溢れかえるようになったかと言われると単純に首を縦に振れない現状があるように思います。誰にでも自由に良い写真が撮影出来る術が手に入った一方では、画一的で無個性で、均一化された量産型の写真が目につくようになったことは否めません。

Non Brushed Stole - Brown, Camel / 17,000+tax

話を食のフィールドに持っていっても同じ状況が目につきます。水耕栽培、ハウス栽培の技術革新や品質改良技術が著しい成長を遂げた今では、夏のトマトやなす、ピーマンなどの食材はどこのスーパーを覗いても11月になったこの季節であっても見つけることは容易です。それらがもたらした結果は、旬を味わう喜びの忘却であり四季による移り変わりのあったはずの食卓の風景の均一化なのではないでしょうか。

便利になることが均一化された社会を生み出し面白さや多様性の拡張の邪魔をすることは往々にしてあり、それは便利を求めすぎる人々への代償に他なりません。洋服に関してもそうですが、どこにいても、例えばここ日本でも容易にイギリスの老舗のシャツメーカーの生地を使用して製品を作れるような便利な世の中になりました。安価にカシミアを製造できるノウハウが構築され生産コストの現象により高級とされていた素材を使用したニットの製品化にも自由な選択肢が広がりました。その反面それらを使った製品は結果として画一化され流行に乗っただけの量産型の商品を生み出しただけになってしまっているのではないでしょうか。

そんな便利がはびこる世の中において、自らの価値観を表現出来るよう便利を制限したり自由を捨てたり、究極的には便利とは無縁のものへの拘りを捨てないことが面白さや個性や固有の価値を生み出すことになるのではないでしょうか。芸術家は限られたキャンバスの幅を与えらることで表現の自由度が増すのだと、どこかで読んだことを思い出しました。(守屋)

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