BLOG

Interview - 今着たいニットを求めて

 

ずっと買い付けで回っていると心が動かなくなる時がある。
長くトレンドだったとろりと艶のあるニットは、肌触りも良くもちろん綺麗で最高なんだけど、どうしても見飽きて、驚きもなくなってしまう。そんな時に家の洋服棚にあったCorgiのニットを触って、「今着たいのはこういうのだな」と思って今回の企画をしたのが始まりです。
-  柿本 ( BLOOM&BRANCH director )

 

色褪せないもの

-イメージソースとなったニットを形にするまでの話をもう少し教えてください。
(柿本)成人手前で地元熊本のセレクトショップでこのニットを買ったのはもう17年も前。当時のニットをたまたま家で見つけ、ピンときた感覚を頼りにすぐにCorgiのインポーターに連絡を取ってこのニットを再び作りたいとお願いしました。そしたらたまたまそのインポーターの方が当時このドネガルヤーンのニットの製作を担当していた方で、当時はこのドネガルヤーンがよく売れたと話してくれました。ただ、時代は変わってこのドネガルヤーンはCorgi社としても長年遠のいている素材だとわかり、今回改めてイギリスの糸屋を探してもらうところからスタートしました。

-デザインはほぼそのままのように見えます。
(柿本)ネックデザインとかも今新鮮に映ったのでそのまま残していますが、パターンは今の気分に合うように細かく指示しています。全体にゆったりとしたシルエットには変えているけれど、サイズアップしちゃうと野暮ったくなりすぎるからジャストサイズを選んで違和感なく着れる形に落とし込みました。サンプルを作って修正して、結構時間をかけて納得するまでやりました。

-昔のCorgi、だいぶ小さいですもんね。
(柿本)こう見るとかなり小さいよね(笑)散々洗ったから相当縮んでるんだと思う。

-ちなみに洗濯は洗濯機で?
(柿本)手洗いにしてたけど、最後の方は面倒臭くて洗濯機でも洗ってました。

-長く着たであろう当時のニット、毛玉のなさには私は本当にびっくりしました。
(柿本)元はドネガルツイードという伝統的な織物のための糸を、ニット用に柔らかく紡いだ糸だから本当に丈夫なんです。ネップ入りのミックス感のある素朴さに、ハリと弾力性とカサっとした表情が本当にいい雰囲気。それでいて毛玉になりにくいし毛玉になっても目立たないんです。

-ベージュトーンのコーディネートの今日ですが、17年前、19歳の時はどんなスタイリングでしたか。
(柿本)ボトムは赤耳。今回も、当時を思い出して色の抜けたLevi'sの赤耳に合わせることを想定して糸の色をチョイスしました。あとは、きれい目なベージュのチノとか合わせてたかな。そう考えると本当に当時とコーディネートと何にも変わってない。

-変わったのは足元のシューズだけですね。
(柿本)確かに。当時はパラブーツだった。今はYucca's。

メンズライクなアイテムを女性として着る

-中出さん(women's director)、ウィメンズは意識したデザインなどありましたか。
(中出)メンズを着てるようなゆったりとしたシルエットは作りたかったんですが、着丈はスラックスでもスカートでも合わせやすいようにすっきりとさせました。

-ぷっくりとした糸のチョイスがまたメンズと全く違う表情で印象的ですが、パンクヤーンをチョイスした意図は?
(中出)去年、メンズで使用されていたのがこの糸だったのですが、今までのCorgiにない新鮮さを感じて印象に残っていたんです。老舗のメーカーに依頼するからこそ、デザインはずっと着たいようなシンプルさで、その分他で遊びを加えたいと思いました。

-キャッチーな色がどれも迷ってしまうのですがおすすめカラーはどれでしょう。
(中出)パープルですかね。

-私、中出さんはパープルを購入するのだろうと思ってたらまさかのオレンジでした。
(中出)柄のスカートに合わせたくてコーディネート考えてたのですが、もう一つ候補だったNeedlesの柄スカートはもう完売で。こっちの柄だったら色合わせでオレンジかなと。

-私も色でだいぶ迷っているのですが、私にどれがおすすめですか。
(中出)Bronzeを。ロングスカートを合わせたい気分のところを敢えて真逆に、メンズライクなトラウザーと合わせて。軍モノのトラウザーでカーキとブロンズのグラデーションの着こなしなどして欲しいです。

-ありがとうございます。ちなみに中出さんは、このニットを着てこの冬はどこにお出かけしたいですか。
(中出)毎年護摩供養に行っている輪王寺に着て行きたいです。寒いところにも暖かく、そして何より軽いので旅行には最適。

-柿本さんは?
(柿本)やっぱり赤耳くらいの色抜けしたLevi'sに短靴かコンバースを合わせて、田舎を散歩とかいいね。仕事の時は今日みたいに上品なトラウザーでワントーン。

-大人の普段着ですね。
(柿本)派手さもないし、本当は40代くらいが似合うと思うんだけど。でも自然体で、その人らしさとか人物像を引き出せるような存在のニットですから。

Corgi × BLOOM&BRANCH
DONEGAL PULLOVER KNIT / 45,000+tax (men's)
PUNK YARN KNIT / 40,000+tax (women's)

(文:守屋)

BLOOM&BRANCH WEB SHOP
BLOOM&BRANCH Facebook / Instagram
BLOOM&BRANCH SHOP Instagram
KIJI Instagram
Phlannel Instagram
THE BAR by Brift H Instagram
COBI COFFEE Facebook / Instagram