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便利の取捨選択

THE INOUE BROTHERS / Non Brushed Stole - Ecru / 17,000+tax

スマホカメラでさえ目を見張るほどの高画質な写真を写し出すことが出来るようになり、カメラの性能の進化は便利で自由な撮影環境や方法を提供するに至りました。そんな高性能カメラをかつてほどの高級品としてではなく手軽に手に入れられるようになったこの世の中において、素晴らしい写真がそこかしこに溢れかえるようになったかと言われると単純に首を縦に振れない現状があるように思います。誰にでも自由に良い写真が撮影出来る術が手に入った一方では、画一的で無個性で、均一化された量産型の写真が目につくようになったことは否めません。

Non Brushed Stole - Brown, Camel / 17,000+tax

話を食のフィールドに持っていっても同じ状況が目につきます。水耕栽培、ハウス栽培の技術革新や品質改良技術が著しい成長を遂げた今では、夏のトマトやなす、ピーマンなどの食材はどこのスーパーを覗いても11月になったこの季節であっても見つけることは容易です。それらがもたらした結果は、旬を味わう喜びの忘却であり四季による移り変わりのあったはずの食卓の風景の均一化なのではないでしょうか。

便利になることが均一化された社会を生み出し面白さや多様性の拡張の邪魔をすることは往々にしてあり、それは便利を求めすぎる人々への代償に他なりません。洋服に関してもそうですが、どこにいても、例えばここ日本でも容易にイギリスの老舗のシャツメーカーの生地を使用して製品を作れるような便利な世の中になりました。安価にカシミアを製造できるノウハウが構築され生産コストの現象により高級とされていた素材を使用したニットの製品化にも自由な選択肢が広がりました。その反面それらを使った製品は結果として画一化され流行に乗っただけの量産型の商品を生み出しただけになってしまっているのではないでしょうか。

そんな便利がはびこる世の中において、自らの価値観を表現出来るよう便利を制限したり自由を捨てたり、究極的には便利とは無縁のものへの拘りを捨てないことが面白さや個性や固有の価値を生み出すことになるのではないでしょうか。芸術家は限られたキャンバスの幅を与えらることで表現の自由度が増すのだと、どこかで読んだことを思い出しました。(守屋)

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