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あるべき場所にある美しさ

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東京に住む人が京都や金沢や、そして北海道、沖縄に旅行に行くのは、きっと美しい景色を見たり美味しいものを食べたりして、東京では味わえないリラックスした気持ちと美意識を体感したいということが潜在的な理由になるかと思いますが、そこでふと思ったことは、東京に住むどれだけの人が、この東京の街を美しいと日々思っているかということです。そして私自身は、東京の街を「美しい」と思うことは控えめに言ってもほとんどありません。

古都金沢の街並みが美しいのは、その古き良き建築物や美術品があるべき姿でそのまま残されているからでしょう。そして新しく造られる建物やお店や道路にしても、ありとあらゆるもの、街の景観を作りあげているものたちはあたかも昔からそこにあったようにすんなりと街に馴染んでいます。その「あるべき場所にある」美しさが、長きにわたり人々を引きつける景観の美しさを保っている金沢の特色でしょう。

沖縄の海や北海道の緑が美しく感じることも同様の理由で、もちろん人間が作り出したものでは無い自然というものは、あるべき理由があってそこに存在しています。寒い国にはその土地の気候にあった緑が育ちますし、食物もその土地にふさわしいものが自然と育ち、その土地の名産となります。美しい海やサンゴ、そして色鮮やかな魚たちはその温暖な海の気候にあった生き物だからそこに存在しているわけで、それがそのまま寒い海に移植されることは決して不可能な話です。

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あるべき姿のまま存在している自然や、あるべき姿のまま残された景観に美しさを感じる人々は、不用意に作りあげられた景観や商業ベースの建築物には決して「美しい」という感情を抱くことはないと思います。便利で快適かもしれないけれど、それと美しさはもしかすると対極にあるかのように遠い意識の違いであるようです。

洋服についてもきっと同じで、着るべき人が着ていれば、どれだけ古いものでも美しいし格好が良く、視線を一心に集める存在になるであろうと思っています。そしてあるべきクローゼットに収まっている洋服の姿も同様に美しいものです。この洋服の隣にはどんなものが掛けられているか──それだけでその服の心地良さそうなオーラやそれが放つ美しさは変化します。お店ではあるべき場所に収まってその美しさを魅せてくれる服たちがここにはありますが、誰かのクローゼットの中でも同じように心地良さそうに収まっていて欲しいなと、そう願うばかりです。(守屋)

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