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シャツにアイロンをかけるとか

m'sbraque / S2B COLLARLESS TRIM JACKET / 78,000+tax

朝起きたら必ずカーテンを開けて太陽を浴びるとか、朝一杯のコーヒーを必ず飲んでから仕事に出かけるとか、夜寝る前には必ず明日履く靴を磨いておくとか、毎日の生活の中に存在する習慣は、それが意識的なものであれ無意識下のものであれ人それぞれに必ず一つは存在するのではないかと想像します。

多くの人が週5日の通勤がルーティーンとなっている世の中では、週5日の決まった習慣はきっとあるでしょう。それと同様に多くの人は、週のうち5日間は仕事用の服に身を包むことになっているはずです。人それぞれの違いとしてそこにあるのはそれがスーツなのか、オフィスカジュアルウェアなのか、休日と変わらぬカジュアルウェアなのか、決められた制服なのかの差だけでしょう。

例えばその週5日の通勤という、習慣を作り上げる前提条件たるものが崩れ去った時、人はその習慣を続けるのでしょうか。通勤が週に2日だけになりそれ以外は人に会わずにもいられる仕事環境なのだとしたら、週5日着るはずだった「仕事をする自分のため」の服に袖を通すことは続けるでしょうか。それに伴う朝の一杯のコーヒーの時間は大切に守り続けるでしょうか。

例えば私はファッション業界で働いている以上、仕事用の服も休みの服もさして変わらずいわゆる自由な服装で毎日過ごしていますが、それでも仕事の時には出来るだけ背筋がしっかりと伸びるような身なりを整えたいと思っているので、もちろん毎朝、その日に着るシャツやカットソー、ジャケットにシワがあったらアイロンを当てることは当然の習慣となっています。これは例え週5日の勤務がなくなったとしても、自分の身体の延長として存在する服を大切に扱いたいという気持ちがある上、頭と心のネジを仕事モードに切り替えるスイッチとして「アイロンを当てる」という行為が存在しているので、その習慣は続けるだろうと思います。

習慣というのは習慣にするまでに大変な時間を要するわりに習慣を止めることは非常に簡単なのものです。わざわざ習慣にしたものを、ずっと変わらずに習慣として留めておけるか否かの境目は、日常のなかに表れるわずかなシワをぴんと伸ばしておきたいか、それともそれを見て見ぬふりをするかどうかの違いくらい、わずかなことです。ただそのわずかな違いが、きっと日常に大きな差を生み、日常全体のまとまり、バランス、見え方全てに表れるのでしょう。(守屋)

 

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