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川口武亮・松原竜馬 / Suzuki

約1200年前、平安時代に灰釉技法は生まれ、今でも沢山の作り手が大切に受け継いでいます。近年、職人の人数が減少する中で「受け継ぐ大変さ」と「後世に残すべき努力」は、私たち日本人にとって必要不可欠なことです。陶器には様々技法があり、それを基本に時代に合わせた変化をつけていくのも日本人の特化した才能ではないでしょうか。職人技術ではないものの、私たちは親から子へと家族間の中でも様々な伝統や習慣を重んじ、沢山の事を受け継ぐ大切さを日々感じます。母の日に日頃の感謝を込めて「伝統や継承」などの意味のある物を贈ってみては如何でしょうか。本日はBLOOM&BRANCHでお取扱いのある二人の作家さんの作品の中から灰釉を中心にご紹介いたします。

淡緑刷毛目片口 / 5,000+tax

全てを受け止めてくれる包容力の高いうつわは、料理に限らず片口に花を挿してもお酒を注いでも非常にすわりがいいです。うつわは料理に限らず使い手の創造力や独創性で無限に広がる世界があります。川口武亮さんは使い手が何不自由することなく、存在する全ての「物」をよそう・飾る器を作陶されています。佐賀県・有田市で生まれ、現在もそこで工房を構える川口さんは生まれの根源を尊重し、また作品には誇りを感じられます。土の荒々しさと同時に灰釉の流れ落ちる繊細なムラ感は人間性を表し、それぞれの表情は「喜怒哀楽」のように全く違う表情となります。私たちも日々の感情によって生活のシグナルが変わるかのように、陶器にも作家との関係性が日々の感情で変わってくるのではないでしょうか。

林檎灰草文リム鉢 / 6,500+tax

林檎灰刷毛目五寸半皿 / 3,200+tax

林檎灰草文リム鉢や林檎灰刷毛目五寸皿は、言葉では言い表せない湊鼠色で奥ゆかしさがあります。灰釉は使用する材料や技術により色合いが全く違うものが出来上がり、林檎灰の陶器は川口さんの素敵な人間性が非常に表れているうつわになっています。リム鉢の縁に描かれた模様は優しい草花をモチーフにし、リム鉢の印象をより和らげてくれています。また刷毛目五寸皿は大胆な模様が描かれており中央に料理をよそうと存在感をさらに引き立たせてくれます。

樫灰輪花三島預け鉢 / 8,000+tax

日本には縁起言葉で植物や花を用いる事が多く、うつわでも縁起のいい形を良く使用しています。樫灰輪加花三島預け鉢は梅のモチーフを三島の技法とうつわの形成でうまく表現した逸品です。日本には古くから人をもてなす文化が長けており、縁起のいいうつわを使用する事で幸せを心ばかり伝えるといった粋な計らいが出来るのです。

淡緑角豆鉢 /1,400+tax

淡緑角豆鉢は素朴で非常に力強いうつわ。土の質感や灰釉の流れ落ちる様子、土に埋もれていたかのような自然の強さを感じられます。小さなうつわだからこそ芯ががあり、ぶれることのない佇まいです。

灰釉五寸三島皿 / 3,000+tax

灰釉六寸三島皿 / 5,500+tax

灰釉には素材・釉薬・作家により全く違う趣をもったものが出来上がります。土には歴史があり陶器の重要な色となります。釉薬には伝承や研究により作家それぞれの個性が顕著にでます。作家には感性が求められ個々の表現をしていく上では非常に重要です。二番目にご紹介するのは大分県で作陶されている松原竜馬です。松原さんは主にスリップウェアを作陶されていますが、彼の作る灰釉三島は非常に面白く温かみのある作品となっています。

灰釉三島六寸鉢 / 4,000+tax

灰釉三島五寸鉢 / 5,000+tax

主にスリップウェアを作陶されている松原さんの灰釉三島は、スリップウェアの良さを残し、温もりと優しさに包まれます。三島の主張の強さを刷毛目でぼかすことで囲炉裏を囲んで食事をしたときのように、非常に美しい山吹茶色で安らぎを与えてくれます。食事において温もりは、非常に重要ではないでしょうか。「食・人・心・空間・時間」には温もりが必要で、松原さんの灰釉三島のうつわは私たちにその手助けとなってくれます。

日本は「受け継ぐ事」と「伝える事」を大切にし、教科書には載っていない技を作り手は人生をかけて習得します。私たちにとって「ただのうつわ」ではなく、うつわに汗や涙、人生が落とし込まれ、使い手もそれを感じ取ることで次の世代に継承されていくでしょう。(AOYAMA 鈴木)

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