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ある要素の新しい役割

Scye for BLOOM&BRANCH / Striped Cotton Popline Grandad Pullover H/S Shirt / ¥30,800

そもそもクレリックシャツというのは実用性から生まれたデザインであるそうなのですが、“ブルーストライプポプリン素材のクレリックシャツ”と聞くと、言葉だけで破壊力抜群の爽やかさを持ち合わせており、これこそ夏の一着だと思わせてくれます。

一見するとクラシックでトラッドな雰囲気の素材を用いていながら、サイジングと丈の長さによって生まれたアンバランスさがカジュアルで適度なリラックス感をもたらしてくれる不思議な一着です。クレリックシャツはカフスももちろん白地に切り替えられているものですが、5分袖の先には見えるはずの白が見えません。襟元だけに、その爽やかさを携えています。

以前に、『白いカットソーが襟元からのぞくことで抜け感というのは生まれる。シャツの襟元から素肌がのぞくことではそれは叶わない』といったことをディレクターがBLOOM&BRANCH JOURNAL内で語っていました。このシャツにおいて、クレリックの襟元はシャツ襟という役割ではなくて、そのインナーの白いカットソーのような役目を果たしてスタイリングを完成させてくれるのだと感じさせられました。

歴史的に見るこのシャツの成り立ちにおいても、素材においても縫製ももちろんどこにも抜け感の要素のない一着のシャツの襟元の、白という一つの色だけが、唯一の抜ける印象を作り出しています。元々そんな役割はさながらなかったはずなのですが、バランス一つで新しい役割を果たす要素がありました。視点を一つ変えるだけで、実はどこにでも、新しさは作り出せるのかもしれません。要素一つひとつを分解して解像度を上げてものごとを見つめて見るいいきっかけになりそうです。(守屋)

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