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THE BAR by Brift H / TOE STEEL

靴磨き職人の山地です。

 

10月に入ると気温や香り共に秋が深まっていく様子がうかがえますね。BLOOM & BRANCHでも秋物が次々と入荷しております。靴も重厚感のある素材やブーツ類が並んでおりますので、是非店頭でご覧下さい。さて、本日は靴底の修理に関してお話させて頂きますが、今回紹介する施術は靴愛好家の間では必要不可欠とされているものです。上の写真のような、つま先の先端に装着する”トゥ・スティール”と呼ばれる部材ですが、減りが著しく早いつま先を保護してくれる部材です。グッドイヤー製法などの作りが堅牢な靴は、新品の時点では靴底の返りが硬く、足を踏み込んだ際につま先が削れやすくなっております。トゥ・スティールのような金属を装着しておけば、削れを懸念せず思い切り踏み込んで頂いても問題ありません。加えて外観も様になりますので、靴に拘っていらっしゃる方は必ずと言って良いほどトゥ・スティールの修理を施されます。

TOE STEEL
PRICE / 4,000+tax~
THE DATE / 10days~2weeks

このトゥ・スティールの修理に関しても、Brift Hではコバ(靴底の側面)や底面との段差を限りなくなくしております。見た目の美しさに拘る職人の技術の高さがうかがえます。

こちらに関しては、できれば履き下ろす前の新品の時点で修理に出して頂く事が望ましいです。素材はスティール製・真鍮製とございまして料金に関しても靴の状態や素材別で様々であるため、実物をみてお見積もりをお出し致します。また、製法や靴底の厚さによってはスティールではなくハーフラバーの方が適正である場合もありますので、その靴にとって一番良い修理をご提案させて頂きます。

新しく靴を購入される方も多くいらっしゃる季節ですが、末永く愛用するためにも一番最初に修理を施してあげてはいかがでしょうか。皆様のご利用をお待ちしております。

職人 山地

THE BAR by Brift H / BOOTS CARE FOR WOMEN'S

靴磨き職人の山地です。

今年は例年に比べて秋の訪れが早く、骨董通りを通り抜ける風も日毎に秋が深まっていくように感じられます。洋服や小物も秋冬の素材になれば、より一層コーディネートを考えることが楽しくなりますね。靴好きにとっては毎年この時期を心待ちにされていらっしゃる方が多く、女性であればロングブーツを履く機会も増え、より足元が主張されたスタイルになっていくかと思います。毎シーズントレンドの移り変わりが顕著な女性のファッションですが、技術が備わった仕立てや上質な素材が使用されたブランドは、10年20年先も変わらず廃れることなく世の女性の憧れであり続ける気がします。これは紳士靴と共通するものがあります。そして美しいものを美しい状態で長く付き合っていくためには、いつも状態をチェックして気がついたら早急にメンテナンスを施してあげることが重要です。女性であれば、ご自身の肌に対して行うスキンケア同様、靴に使用されている革も必ず手入れが必要です。特に革は放っておくと油分や栄養分が抜けて乾燥していきますし、表面層が硬くなりクラック(ひび割れや裂け)が起きる要因となりかねません。春夏に眠らせていた靴は、是非履き下ろす前に一度十分なケアを与えてあげて下さい。

 

[BOOTS CARE MENU]

○FULL BOOTS ¥3,500(+tax)~ 40~50min

鏡面磨きを含めた靴磨きのフルコース

○MEDIUM BOOTS ¥2,800(+tax)~ 20~30min

栄養補給をメインとしたコース

 

THE BAR by Brift Hでは、ロングブーツの靴磨きも承っております。傷みやすい足首部分から膝までの筒部分まで、しっかりクリームを浸透させて革に潤いを与えます。色味が鮮やかになり、革が柔らかくなると歩き心地も良くなります。磨き方が不明であったり手が汚れる事が心配な方は、是非我々職人にお任せ下さい。MEDIUMとFULLのコースの違いですが、ぶつけた際のキズの具合や革の質感によってはFULLのコースにて鏡面磨きの施術をお勧めさせて頂いております。詳細は職人までお問い合わせ下さい。

 

職人 山地

THE BAR by Brift H / REMODEL SHOES

靴磨き職人の山地です。

 

只今開催中のB&B ANTIQUE STOREでは、THE BAR by Brift Hの職人の技術によりリモデルされた靴も取り揃えております。本日は、他では見ることができないデザインへと生まれ変わった2足をご紹介させて頂きます。

Alden
LOAFER SOLE REMODEL
SIZE / 7H
WIDTH / D
Made in USA
PRICE / 45,000+tax

人気があるALDENのローファーです。非常に状態が良くヒールカップもしっかりと形状を保っています。オリジナルはレザーソールでしたが、他にはないデザインにするべくオリーブカラーのシャークソールに交換致しました。厚みがありますが、クッション性がありながらしっかり地面に吸着するので非常に良い履き心地です。横顔もドレスとカジュアルの要素が備わり、粋な表情となりました。色味もこれからの季節に調和するような渋みのあるカラーコンビネーションなので、遊びが効いた靴をお探しの型に是非お勧め致します。サイズは7Hなので目安として25.5㎝ほどですが、実寸的には26㎝の方でも履いて頂けるかと思います。

BROOKS BROTHERS
DERBY SUEDE PROCESSING & HEEL RENEWAL
SIZE / 42
WIDTH / C
Made in GREAT BRITAIN
PRICE / 40,000+tax

こちらはイギリス製のBROOKS BROTHERSです。オリジナルはアッパーにクラック(革表面のひび割れ)が多数あり、ヒールも消耗しておりました。クラックに関してはひび割れがそれほど深く入っていなかったので、表面層をスエードの質感にすることで解消させました。職人の手作業により、長時間かけて丁寧にスエードの質感にさせております。外羽根部分のみオリジナルの状態を残しておりまして、異素材のコンビネーションという遊びあるデザインに生まれ変わりました。ヒールも新しく交換しておりますので、すぐ履き下ろして頂ける良好な状態です。サイズはヨーロッパ表記の42で目安として26cmですが、実寸的には26.5㎝の方でもお履き頂けるかと思います。

上記の他にも数点ほどドレスシューズを取り揃えており、全て良好な状態のものばかりです。勿論全て我々靴磨き職人が磨いておりますので、革も潤いを含んでおります。他のVINTAGE SHOPでは見られない靴が並んでおりますので、是非店頭でご覧下さい。皆様のご来店をお待ち致しております。

職人 山地

BLOOM&BRANCH Instagram

THE BAR by Brift H / Tricker's FOR WOMEN'S

靴磨き職人の山地です。

本日は、入荷したばかりのレディースのTricker's2型をご紹介致します。BLOOM&BRANCHでは昨シーズンから引き続いて取扱っており、今回の秋冬でも素敵なブーツが店頭に並んでおります。

まずはTricker'sというブランドについて詳しくご説明致します。Tricker'sの創業は1829年であり、180年以上もの長い歴史を持つ老舗のブーツメーカーです。今日景気が悪く相次いで大きい会社に買収されたり倒産を余儀なくされているヨーロッパの靴業界の中で、信念や方針を変えず現在も生き残っているブーツメーカーは非常に珍しい事であり偉業であります。The Royal Warrant from Royal Highness "The Prince of Wales"つまりチャールズ皇太子から授かる英国王室御用達を証明する紋章を意味した言葉ですが、階級社会が根強く残り王室を讃える文化のイギリスではこういったロイヤルワラントの紋章はブランドの格を作る上で非常に名誉な事です。Tricker'sはチャールズ皇太子がルームシューズを大変お気に召された事をきっかけにロイヤルワラントを授かりました。勿論その証拠にロンドンの本店、靴のインソールや箱にもロイヤルワラントが見られます。一番有名なモデルはCountry Bootsというフルブローグスタイルのレースアップブーツですが、BLOOM&BRANCHではより洗練されたモデルを取扱っております。

Tricker's
Elastic sided Brogue Boot
COLOR / Espresso Burnished
SIZE / 4,4H,5,5H,6
Made in ENGLAND
PRICE / 74,000+tax

フルブローグスタイルのサイドゴアブーツです。ラスト(木型)は全体として細身で、履いて頂ければ足首からトゥまでのラインが非常に美しく流れます。Country Bootsと違いエレガントなシルエットであり、こちらはシングルソール、つまり革底が1枚張りなので横顔もスマートです。英国高級靴らしい堅牢性、そして女性靴らしい美しさを兼ね備えたデザインです。アッパー(甲部分の革)は質感が艶やかに見えるEspresso Burnish、裏張りの革はBLOOM&BRANCHのコンセプトカラーであるネイビーを使用しており、どちらも別注しております。

Tricker's
Suede Brogue Boot
COLOR / Oceano
SIZE / 4,4H,5,5H,6
Made in ENGLAND
PRICE / 74,000+tax

こちらもTricker'sらしいデザインですが、よりミニマムにさせるためメダリオン(トゥ中央の飾り穴)を省略し、サイドゴアブーツと同じくシングルソールで仕立てております。スエードなのでより柔らかい印象になり、ソールは革の無垢の色なので見た目にも重たくなりません。Country Bootsと同じレースアップスタイルでも、ボリュームが抑えられておりとても女性らしいシルエットでコーディネートして頂けます。シーズンに制限はなく、春先でも合わせやすいデザインとなっております。こちらはアッパーと裏張り供にネイビーを使用しており、サイドゴアブーツ同様に別注しております。

私達、職人からの目線ですとこうした英国高級靴は、修理が行いやすい作り込みになっている事が特徴として挙げられます。何度もソール交換ができるグッドイヤーウェルテッド製法を採用しており、またアッパーも磨く度に輝きが増し育っていく革です。イギリスでは新しいものを次々に所有することは好ましいとされておらず、少量でも普遍的で本当に良いものを愛情を与えて生涯使い続けていく事が美徳とされております。そういったイギリスの価値観がTricker'sの靴一足をとってみても伝わってきますね。

勿論、THE BAR by Brift Hでも靴磨き、修理を承れます。靴底の減り方などを見て最適な修理方法をお伝え致しますので、是非ご相談ください。なお、靴底の修理に関しましては10日~2週間ほど、内容によっては3~4週間ほどの期間を頂いております。お日にちに余裕を持ってご利用下さいます様、宜しくお願い致します。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

職人 山地

THE BAR by Brift H / BLACK CALF SHOES FOR GENTLEMAN

靴磨き職人の山地です。 前回では、冒頭で紳士の靴に関して少し触れました。今回はより掘り下げた内容でお話させて頂きます。

 

これからより普遍的な美しさが重要とされる現在のファッションシーン。紳士靴に関しては、ここ何十年と美しさの定義や概念などは変わらず継続されています。同じテーラードスタイルの枠組みの中でも、スーツやシャツと違い時計や鞄などの小物は永く使えるクラシックなものが人気ですが、これは靴も然り。黒のカーフスキンを使用したストレートチップのドレスシューズはいつの時代もトレンドに左右されることなくフォーマルの場に通用し、男の足元に品格を与えます。イギリスの伝統的な服装の美学では、紳士の装いを際立たせるものは黒のドレスシューズをおいて他にないと言われています。女性のファッションと違い華美な装飾や素材、デザインなどのバリエーションが少ない男性のファッションは、制約の中で如何に拘りとロマンを持たせるかが重要です。これは男にとって拘るべき小物も同じであり、特に黒靴においては誰もが1足は持っているであろうスタンダードな物だからこそ、ブランドやラスト(フォルム)、トゥの形から革質などを徹底して拘り抜き、オーナーが自信を持って履く理由が必要ではないかと考えます。そしてオーナーと供に年を重ね、愛情を注いで修理や手入れを何度も施してあげれば、必ずそれに応えてくれるプロダクトが靴です。現在、安い靴で履きつぶして買い換えるという向き合い方をされている方が大半である現在の日本の靴事情ですが、せめて公の場でも活躍できる黒靴に関しては拘りが覗えるようになれば我々靴磨き職人にとっても非常に嬉しい限りです。そして是非、黒靴は必ず手入れが行き届き美しい艶を纏った状態でお履き頂ければと思います。黒靴の魅力が一番最大限に発揮され、磨けば黒味が増すのでより美しくなります。紳士でありたいのであればいつ誰と会ったときも抜かりなく、常にきれいに輝いた状態でいたいものです。

 

職人 山地

THE BAR by Brift H / HEINRICH DINKELACKER

HEINRICH DINKELACKER<br />
Wien<br />
COLOR / Navy, Whisky<br />
Made in Hungary<br />
PRICE / 116,000+tax<br />
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HEINRICH DINKELACKER
Wien
COLOR / Navy, Whisky
Made in Hungary
PRICE / 116,000+tax


靴磨き職人の山地です。

時が経つにつれ急速に移り変わるトレンド。インターネットの普及により誰もが世界の最先端の情報を簡単に入手できる現代のファッションシーンにおいて、これからより必要とされてくる事は全世界の人から共感を得られる普遍的な美しさとトレンドに左右されず永く受け継ぐことができるプロダクトデザインではないでしょうか。特に紳士にとっての"小物"は男の格を形成しスタイルを作る上で非常に重要な役割を担うものであると考えます。時計や鞄、ペンやジュエリーと様々ありますが、その中でも我々靴磨き職人が関わる"靴"は正しく誤魔化しが効かない、ファッションとしてのアイテムという枠組みに嵌らず履く者の人間性をも映し出していくプロダクトと言えるでしょう。BLOOM&BRANCHではサンダル、スニーカーからドレスシューズまで多くの素晴らしい靴を揃えております。その中でもお勧めの商品を、靴磨き職人である私からご紹介致します。

HEINRICH DINKELACKER
前回もブログでご紹介致しましたが、改めて採用されている作り込みや素材などをお伝え致します。『前進する1m毎に心からの享楽を提供する』というブランドマインドは有名ですが、その理念に一切反することのない細部までの手の込みようは他のシューズメーカーでもなかなか見ることができません。1番の特徴は底付方法である"ハンドソーン・ウェルテッド製法"です。グッドイヤーの原型となる製法ですが、麻糸を使用してアッパー(甲部の革)とインソール、そしてウェルトと呼ばれる部材を一針一針手縫いで縫い付ける製法です。グッドイヤーに比べて多くの時間と手間を要するためハンドソーンは基本的にフルオーダーの靴に施される製法ですが、ディンケラッカーは創業以来変えることなく一貫してこのハンドソーンでの底付に拘り続けております。インソールがオーナーの足型に沈みこむまでの時間が比較的に早く、ブランドマインド通りの極上の歩き心地になる事でしょう。

HEINRICH DINKELACKER<br />
Wien<br />
COLOR / Navy, Whisky<br />
Made in Hungary<br />
PRICE / 116,000+tax<br />
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その他ヒールカップの作り込みの特徴として踵の芯材が一般的な既製靴よりも広範囲で形成されており、アキレス腱周辺の絞り込みも素晴らしく踵の細い我々日本人の足型にもフィットしやすくなっております。ここにディンケラッカーの人間工学に基づいた靴作りの哲学、そして職人の技術の高さが伺えます。特にローファーは踵のフィッティングが命です。ローファーをお探しの方は是非"Wien/ウィーン"をお試しされてみて下さい。

HEINRICH DINKELACKER<br />
Wien<br />
COLOR / Navy, Whisky<br />
Made in Hungary<br />
PRICE / 116,000+tax<br />
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HEINRICH DINKELACKER
Rio
COLOR / Navy, Whisky
Made in Hungary
PRICE / 129,000+tax


製法のみならず、素材に関しても一切の妥協がありません。アッパーは有名であるアメリカにあるホーウィン社のシェルコードバン、そしてソールはドイツのタナリーであるJoh.Rendenbach(以下レンデンバッハ)を採用しております。他のソールに比べて繊維の密度が高く、耐摩耗性に優れ底材では最高級品と格付けされております。トリプルソールで底付されているフルブローグスタイル"Rio/リオ"は、このレンデンバッハを3枚重ねているため非常に贅沢な逸品です。こちらは購入時からつま先にトライアンフスチールが施されており、最初から削れを懸念せず思い切り踏み込んで頂けます。

HEINRICH DINKELACKER<br />
Wien<br />
COLOR / Navy, Whisky<br />
Made in Hungary<br />
PRICE / 116,000+tax<br />
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イギリス、イタリアまたはアメリカのいずれとも異なる異彩を放つドイツ靴の代表格的なシューズメーカーと言えます。飽くなき追求心と妥協なき作り込みは、一足一足に職人の魂とプライドが込められている事が直に伝わってくるほどです。これこそが"靴のロールスロイス"と呼ばれる所以であり、ディンケラッカーをディンケラッカーたらしめている理由かと思います。永く愛し育てることができる靴であり、ストーリーも備わり男にとってロマン溢れるハインリッヒ・ディンケラッカー。是非お試し頂きたいと思います。なお、当店でご購入された際はファーストケアとしてMEDIUMコースを無料でご提供できます。その際にコードバンの手入れ方法などもお伝えさせて頂きます。

皆様のご来店をお待ちしております。

職人 山地

THE BAR by Brift H / SHOE CARE CREAM

靴磨き職人の山地です。

前回は靴のクリーム(乳化性クリーム)の塗り方をお伝えさせて頂きました。女性のスキンケアで例えると乳液や美容液にあたる乳化性クリームですが、ただ塗るのではなく革の内部に浸透させる必要があります。そのために我々は指を使って体温を与え、革が乳化性クリームを吸収したことを直に感じながら塗りこむことによってコンディションを整えております。この工程を施術し水分と油分が浸透すれば、自然と革が柔らかくなるため履き心地も良くなり歩く際のストレスも軽減されることでしょう。踏み込んだ際に若干のアタリを感じられる靴には、磨いてあげると改善されるかもしれません。是非ご依頼下さい。

その他、我々は使用する乳化性クリームの色も拘っております。よく紹介される"ニュートラルカラー"、つまり無色の乳化性クリームは基本的に使いません。乳化性クリームの色は補色の役割を担っており、有色のものを使用しない限り購入当時の鮮やかさや色味の美しさが保てません。例えば黒の革であれば、無色のものを使い続ければいづれグレーまで退色してしまう恐れがあります。茶色やブルー系も同様で徐々に色味がくすんでいきます。その他、無色の乳化性クリームは履いた際に粉が吹いたように白味が浮いてくる恐れがあります。革がきれいでも表面がそのような状態では見た目も美しくありませんので、早い段階で有色の乳化性クリームを使われることをお勧め致します。

ただ、お持ちの靴と一般的に売られている乳化性クリームは、色味が一致しないことが大半です。その場合お勧めとしては、「革より明るめ・薄めの色味」を選ばれれば、塗った際に色が大きく変わる心配も少ないのですが、一度見えない箇所でテストをされることをお勧め致します。その他、もし市販の乳化性クリームで欲しい色がない場合は、上部の写真のように無色と混ぜて色味を調合していきます。水彩画のような感覚ですが、濃い色が明るくなったり中間色が作れるうえ有色と混ぜれば白味が浮く心配も少ないので、繊細な色味の革に非常に有効です。

近年、紳士靴婦人靴共に様々なカラーレーションの製品が見受けられます、それに伴ってシューケア用品も進化しカラーバリエーションも豊富になりましたので、お持ちのものや新しく購入されたものに適したお手入れをして頂きたく思います。

職人 山地

THE BAR by Brift H / PROSESS

こんにちは。靴磨き職人の山地です。

 

本日は、我々の靴磨きの工程の一部である乳化性クリームの塗り方についてお話させて頂きます。布やブラシを使って塗る方法が一般的ですが、写真でご覧頂けるように我々は指を使って直接革に塗っております。これには幾つかの理由がありますが、その中でも体温を与えながら塗る事に意味があり、クリームの伸びが良くなる他、成分の浸透力も上がり革の状態が良好になります。

 

指の感覚を頼りに革がクリームを吸い込んだかどうか、柔らかくなったかなども判断しやすくなり、クリームの色味も定着しやすくなるため布やブラシよりも大きな効果が期待できます。よく女性がスキンケアを行う際に直接手を使って浸透させる方法がありますが、それと類似していますね。ただ、指や爪が汚れたり洋服についたりなどの事態は必然であるので、ご自宅で行う際は十分お気をつけください。

 

ただ塗るのみならず、革としっかり対話して状態を良好にさせて頂きます。もしお時間に余裕がありましたら、カウンター越しに靴磨きの工程をご覧下さいませ。ケア用品や施術内容も詳しくお伝え致します。靴磨きのやり方は写真や説明のみではよくわからない点が多いので、目の前で見て頂きますとクリームの量や力の加減なども詳しくわかるかと思います。是非、ご自身で行う際の参考にして頂きたいです。

 

BLOOM & BRANCHではFACEBOOKページを設けております。その中で靴磨きの動画も更新致しました。是非ご覧ください。

https://www.facebook.com/bloomandbranch?fref=ts

 

職人 山地

THE BAR by Brift H / REPAIR

こんにちは。靴磨き職人の山地です。

今年の梅雨は暴風雨から始まりましたね。お気に入りのアイテムを着ることに躊躇してしまいますが、皆様には雨の日もファッションを楽しんで頂きたいと思います。雨に降られたくない靴に関しては、履き下ろせないこの梅雨の間にソール修理・磨きを施すには絶好の時期です。当店では靴磨きの他、ヒールやハーフラバーなどの部分的な交換から、オールソール(靴底の全交換)まで、ソール関連では様々な修理に対応しております。本日はお仕上がりイメージの写真と共に、修理に関してお話させて頂きます。

まずこちらの靴に施術した修理をご紹介致します。あらゆる靴底、製法に対応できる"ハーフラバー"です。靴底の修理の中でも一般的な方法ですが、特徴としては耐摩耗性と地滑りを防ぐ性能に優れております。また、紳士靴・女性靴でソールが薄いデザインのものに関しては、履き下ろす前にこちらの修理をされる事をお勧めしております。ヒールレザーも同時に交換致しました。こちらもハーフラバーに類似したお色で施術しており、裏から見た際の統一感も考えながら修理させて頂きました。

次にこちらの靴の修理をご紹介致します。革底本来の履き心地・外見がお好きであれば"ハーフレザー"をお勧めしており、革底の高級感を損なわずに厚みを改善させたい場合はこちらを選ばれる方が多いです。ウエストとの境目の部分では表面の質感や色味に違いがでないよう、できる限り統一感のある仕上げを心がけております。ヒールも同時に交換しましたが、こちらは紳士靴らしく黒のラバーを使用しました。

上記の修理ですが、期間はお預かり日から10日間~2週間ほど頂いております。お値段は削れの状態や製法によって様々なので、実物を見て職人がお見積もりをお伝えさせて頂きます。

基本的に靴底は早めの修理対応が大切です。例えばヒールが削れたまま履き続けている方をよく見かけますが、重心が傾いて靴の木型が歪んでしまい、履き皺が深く変な方向に走ったりする場合があるため靴にとって非常に良くありません。女性靴であればハイヒールが曲がってしまう可能性もありますし、最悪は脚の骨格に影響がでる恐れもあります。面倒がらず、靴のためにもこまめに修理にお出しする事をお勧めします。

THE BAR by Brift Hは専属の修理職人が一貫して施術しております。他社よりもお渡しまでにお時間を頂戴してしまいますが、修理技術は日本トップレベルの美しさです。写真のようにコバ(靴底の側面)の処理、ウエスト部分も梳いてできる限り段差をつけないよう仕上げており、細部の仕上げの美しさに拘っております。

外見の見栄えのみならず、靴の修理とは適正な仕上げを施さないと逆に靴の寿命を縮めてしまう恐れもありますので、職人の技術は靴にとって非常に重要なポイントです。また、靴底は履いていれば見えない部分ですが、例えば高級靴や長年大事に履いていらっしゃる靴が雑な仕上がりの修理をしていると愛着が薄れてしまったりなど、持ち主の気持ちにも影響が及ばないとも限りません。素敵な靴を美しい状態のまま保つためにも、是非修理にも拘りを持って頂ければ幸いです。修理とご一緒に靴磨きも併せてご依頼頂くことも可能ですので、職人までご相談下さい。

今一度、シューズクローゼットに眠っているご愛用の靴達をしっかり見て差し上げて下さい。是非、梅雨の間に修理・靴磨きを施して、梅雨明け後はベストな状態で履けるように準備して頂ければと思います。

皆様のご来店をお待ちしております。

職人 山地

THE BAR by Brift H / FOR A RAINY DAYS

こんにちは。靴磨き職人の山地です。

梅雨が近づくこの時期、不安定な天候によりお召しになる洋服や靴選びが難しくなりますね。ここ最近も突然雷雨に見舞われる日が多かったので、大切な靴が濡れてしまう機会も増えることと思います。本日は、雨に濡れる前の予防策という見解で靴磨きについてのお話をさせて頂きます。

まず、雨の予防策として何かと提案されがちな"防水スプレー"ですがスムースレザー(表革)に関しては使用をお勧めしておりません。理由としては、革の性質上防水スプレーのみのケアでは撥水効果があまり期待できないからです。防水スプレーよりも撥水力が発揮されるのが、当店の"FULL 鏡面磨きを含む靴磨きのフルコース"のメニューです。

革にとって一番の大敵は"乾燥状態"です。革が乾燥していると水分を欲するが故に雨に見舞われると水を吸収して、トラブルになる可能性があります。FULLの靴磨きは、乳化性クリームでの栄養・油分補給を施して革に潤いを与え、その後行う鏡面磨きは油性ワックスで表面をコーティングさせる形になります。写真のように少量の水であれば弾くので、防水スプレーよりも撥水性に優れています。

勿論、大雨や靴底から吸い上げた水分は被害から免れられません。あくまで予防ではありますがトラブルを最小限に抑える効果は期待できます。また、あまり艶が出すぎる状態がお気に召さない場合は輝きの度合いを調整させて頂きます。しっとりとした、より自然な艶感で仕上げられますので、職人にご相談下さい。本格的な梅雨時期の到来に備えて、是非FULLの施術をお勧め致します。

※当店では雨により少しでも濡れた靴は磨くことができません。袋等で濡れないように保護してお持ち頂きますようお願い致します。

職人 山地

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