BLOOM&BRANCH
Stories of Le Yucca's
staff TOMITA

Model / Ghillie Shoes
Size / 35.5

洋服や靴がデザインされる時、そこには程度の差こそあれ用途や所有者の理想像が想定されているものです。例えば、ランニングシューズはもちろん走るシーンを想定して作られていますし、サンダルは夏の暑い日の軽装の場面で履くことを想定されており、それを履いてホテルのレストランに行くことはあらかじめ考えられていることはないでしょう。同じようにLe Yucca’sのシューズは、硬く窮屈な革靴の履き心地を嫌い快適に履きたい人の為に作られていて、それはきっと日常的に履かれることを想定してデザインされています。そして更にLe Yucca’sのシューズには、履く人の生活までもがそのデザインに組み込まれているように私は感じざるを得ません。

元々私は、一日歩き回る日や楽をしたい日はとりわけスニーカーを選ぶことが多かったのですが、約6年前にGhillie Shoesを購入してからはそういった日に進んで革靴を選ぶようになりました。革靴とは思えない軽くて快適なGhillie Shoesの履き心地は、「革靴は疲れるもの」という呪縛から解放してくれ、新たな日常を提供してくれました。

そしてこれまで、自分にとってどんなに良い靴を購入した時でも自宅で熱心に靴磨きをすることがなかったのですが、購入以降は定期的に靴磨きをすることが習慣になり、楽しみにさえなりました。美しい皺の入っていく様子や履くごとに変わる表情を最大限に満喫したい気持ちがそうさせたのだと思っています。6年の間大切に履きながらも日常の多くを共に過ごしてきた一足は、その時間の分だけ存在感を増し、くたびれた表情すら艶々と美しいのです。

そしてもう一点、女性らしいスタイリングの足元にはスニーカーで外してみたりバレエシューズでまとめてみたりと、革靴を選ぶことがほとんどなかったのですが、そんなスタイリングの時に革靴を合わせるという新しいスタイリングの選択肢を、Ghillie Shoesは提供してくれました。タンのない特徴的なデザインは、そこから少し肌が覗くことで適度な抜け感を足元に作り出してくれます。決してメンズライクにならずに品のある印象に仕上がるスタイリングは、ヒールシューズを苦手とする私にとってはこれ以上ない頼もしい存在です。

Ghillie Shoesによって生活の所どころに新しい習慣や価値観が生まれてきたことは、生活のあり方さえデザインされた結果なのだと感じています。そしてそれは、私にしてみれば思ってもみなかった発見の連続なのです。

(Staff 守屋)

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