BLOOM&BRANCH
Stories of Le Yucca's
staff TOMITA

Model / Ghillie Shoes
Size / 40.5

Le Yucca’s Size Order Event開催に伴い更新してまいりました今コラムの最終回は、BLOOM&BRANCHディレクター・柿本へのスペシャルインタビューを掲載いたします。Le Yucca’sデザイナー・村瀬氏に対する絶対的な信頼があってこそ生み出されるBLOOM&BRANCHだけのエクスクルーシブモデル誕生の秘話など、ディレクターならではの視点で語られるLe Yucca’sの魅力を是非ご覧ください。

―まず、Le Yucca’sを取り扱うようになったきっかけを教えてください。(粕谷)

「2014年のパリのショールームで、元々取引のあるm’s braqueへコレクションを見に行った際、隣に出展していたのがLe Yucca’sでした。そこでm’s braqueの方に紹介していただいたのがきっかけです。当時は初めて目にするような、極端に厚底のスニーカーやエキゾチックレザーを使用した革靴などを展示していて、とんでもなく変わったブランドだと思ったのが第一印象です。それでもずっと気になっていて、1年後の展示会でアポイントを取って2016年の秋冬から取り扱いをさせていただくことになりました。」(柿本)

―そんな出会いから取り扱いが始まった際は、どんな気持ちでしたか。(粕谷)

「最初は自分が履きたいという理由で始めました。それと同時に、自分と同じように革靴が好きでLe Yucca’sの良さが分かる人だけに購入してもらえればいいなと思って、ごく少量のオーダーをしました。その時自分が買って、次にスタッフも買うようになったら、そこからは自然と買って頂くお客様も増えていって。そのような流れで徐々にお客様に広がっていく様子を見て手応えを感じ、今ではBLOOM&BRANCHのメインの革靴といえばLe Yucca’sと言えるような立ち位置に変化してきたと思っています。」(柿本)

―Le Yucca’sのデザイナー・村瀬さんは、BLOOM&BRANCHでのLe Yucca’sの存在についてどんな意見を持っていらっしゃるのでしょうか。(粕谷)

「村瀬さんは“良いものを長く持つ”というBLOOM&BRANCHの信念をすごく理解して下さっています。特に、革靴の専門的な知識やケアを提供出来るTHE BAR by Brift Hがある環境にも非常に共感して下さっていて、そんな店のことやお客様のこと、セレクトしている洋服とのバランス全てを考えて、BLOOM&BRANCHでやったら良いんじゃないかというモデルを提案してくれることもあります。でも自分も、こんなモデルをやりたいというイメージがある時もあるので、話がまとまらなくてオーダーまですごく時間がかかってしまったりもします。」(柿本)

―そうなんですね。逆に、意見がぴったりと一致することもありますか。(粕谷)

「最近では、トゥをクロコダイルレザーに変更したスリッポンのエクスクルーシブモデルは2つのデザインのシューズを組み合わせて出来上がったのですが、その時は自分と村瀬さんの意見がぴったりと一致して、話も5分くらいであっという間にまとまりました。あとは先日リリースしたキャビアのU-Tip Shoesも、昔からあるドイツの型押しのレザーを使用していて、クラシックな感じがBLOOM&BRANCHらしいねということですぐに意見がまとまりました。」(柿本)

―Le Yucca’sをBLOOM&BRANCHとして提案する上で、“らしさ”の表現はどんなところに表れていますか。(粕谷)

「BLOOM&BRANCHではマッケイ製法かグッドイヤー製法か選べるモデルに関しては、マッケイ製法を積極的に選択しています。マッケイの靴だって正しい知識さえ持っていれば長く履くことは出来るし、もちろんオールソール修理だって出来ます。それはTHE BAR by Brift Hが近くにあったから得られた知識で、職人からは色んなアドバイスをもらいました。あとは何より、マッケイだと上から見たときにコバの張りが少ないからシャープに見えます。その洗練されたシャープさが“BLOOM&BRANCHらしさ”の表現に近いのかなと思っていて、それが6年やってきて新しい発見でもありました。」(柿本)

「例えば、BLOOM&BRANCHで取り扱っているシンプルな服の着こなしの中に、主張の強い靴があると足元だけ重たくて抜けが出ない。その違和感に対して、Le Yucca’sのような軽さとシャープさのある靴を合わせるからこそ、抜けが出て“らしさ”が活きるのではないかと。その見た目と雰囲気を壊さないことを、Le Yucca’sと出会ってからは意識しています。」(柿本)

―コバの張らないシャープさはLe Yucca’sの魅力として多くのスタッフも語ってくれたポイントです。(粕谷)

「あと細かいところですが、このコバも丸にするか角にするか選べるところを全て丸コバでお願いしています。この丸コバは削ることの出来る職人も限られていますが、これこそ、シャープさの表現には絶対に欠かせないところなので拘っています。この美しい丸コバを仕上げてくれるところがLe Yucca’sの一番好きなところかもしれません。」(柿本)

―先ほどTHE BAR by Brift Hの話もありましたが、その知識や技術を提供出来ることもBLOOM&BRANCHらしくLe Yucca’sを提案出来ることの一つですよね。(粕谷)

「そうです。自分もこれまで革靴と言ったらALDENやCROKETT&JONES、Trickersなどのオーセンティックなものを履いてきて、やっぱり革靴といえばマッケイよりグッドイヤーだとばかり思っていましたし、今でもそういう感覚の方は多いと思います。でも先ほども言ったように、マッケイ製法に対する正しい知識があれば、グッドイヤー製法と同じように長く履けると思っていて、その為に必要なことは、オールソール修理に至る前までのケアだと思っています。それはハーフラバーやつま先の補強をしっかりしてあげることなどです。その知識を持つプロフェッショナルが身近にいるので、自分もアドバイスを聞いて実践しているし、それをお客様にも体感して欲しいと思っています。」(柿本)

―BLOOM&BRANCHらしく細かなところまで仕様変更されているLe Yucca’sは、どのようなスタイリングがおすすめですか。(粕谷)

「Enzo Bonafeが作る伝統的なハンドソーンによるクラシックな側面もあるけれど、自身の洋服の着方にエッジのある村瀬さんがデザインすることで常に良い新しさがあり、靴だけで全身があか抜ける印象になるシューズだと思っています。だから服はシンプルに、ユーロビンテージのパンツにシャツを羽織るだけのようなスタイル。自分も大体そういうスタイリングですし、それが“BLOOM&BRANCHらしさ”だと思っています。」(柿本)

―Le Yucca'sは今後BLOOM&BRANCHの中でどのような役割を担っていきますか。(粕谷)

「先ほどの話のように、今Le Yucca’sはBLOOM&BRANCHのメインのシューズブランドになりました。そんな店の中核を担うブランドとして、“変わらないもの”と“新しいもの”の二軸を大切にしながらこれからも村瀬さんと様々な取り組みをしていきたいと思っています。BLOOM&BRANCHはセレクトショップなので、その業態に拘る以上、本当に様々なスタイルのお客様がご来店されると思うし、シーズンの気分でセレクトする洋服も多少なり変化していくので、それに合わせて足元の提案も変わっていきます。でも、変わらない部分としてPhlannèlにはU-Tip Shoesが絶対に合うし、そこを大切にしていきたいので、Phlannèlのような雰囲気が好きなお客様には常に定番として変わらないものを提供することも忘れずにいたいです。」(柿本)

―最後に、自身にとってLe Yucca'sはどんな存在ですか。(粕谷)

「この人の言うことなら間違いないと思えるような絶対的な存在という人が誰しもいると思うのですが、自分にとって村瀬さんはそんな存在の一人です。商売っ気を全く見せずに、自分のやりたいことを貫く姿勢がとてつもなく格好良くて、そういうデザイナーの姿を見て、心からリスペクト出来るからこそ、その魅力に丸ごとのめり込んでしまう自分がいます。それでいて勿論履きやすいということもあって、一足、また一足とワードローブに加わり、自身に欠かせないものになっています。」(柿本)

(インタビュー:粕谷)

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