トラッド系メンズファッションブランドおすすめ27選|予算別・年代別の選び方とアメトラ・ブリトラの違い

「流行を追うのはもう疲れた。10年着られる服が欲しい」
そう感じたことはありませんか。
トラッドは、流行の外側にある服です。ただし老舗が多いぶん、どこから手を付ければよいのかが見えにくい系統でもあります。
価格も1万円台から30万円近くまで開いており、名前が似たブランドが並んでいることも迷う理由になります。
この記事は、次のような方に向けて書いています。
・トラッドを一から始めたいが、どのブランドから見ればよいか分からない方
・アメトラとブリティッシュトラッドの違いを整理したい方
・予算のなかで、どこに配分すればよいかを決めたい方
・マッキントッシュの名が付くブランドの違いを知りたい方
・革靴まで含めて足元をそろえたい方
服の方向性そのものがまだ定まっていない方は、メンズファッションの系統・種類を一覧にして徹底解説から入ると回り道になりません。
読み終えるころには、どの国のトラッドを、どの予算で、どのブランドから買えばよいかまで決まっているはずです。
📋 この記事でわかること
①トラッド系ブランド27社の掲載品の価格と得意な品目
②アメトラ・ブリティッシュ・フレンチの見分け方
③予算1万円台から始めるときの配分
④マッキントッシュの名を持つ4ブランドの違い
⑤ブランドの持ち主と、日本での展開が変わった社
価格は編集部が掲載した1点について確認した実額で、ブランド全体の水準ではありません。

MEN’S FASHION BRAND LIST編集部
服に悩むメンズの悩みを解決!累計1000万PV以上のファッションメディア。
アパレル販売経験者やファッション専門ライター等、ファッションの専門家が執筆・監修しています。
掲載しているブランドは、編集部が実際の販売現場と読者の相談内容をもとに選定しています。
※ 本記事の価格や送料の情報は変動します。最新の内容は各ブランドの公式サイトでご確認ください。景品表示法第5条第3号にもとづき、事実と異なる表示や誤認を招く表現をしないよう努めています。
トラッド系メンズファッションブランド27選 早見表
掲載する27社を、国・創業年・掲載品の価格でまとめました。まずは価格の並びと国の偏りをつかんでください。
| ブランド | 国 | 創業 | 掲載品の価格 | 得意な品目 | 向く方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1. BROOKS BROTHERS | アメリカ | 1818年 | ジャケット 42,900円 | ブレザー | トラッドの基準を1着で押さえたい方 |
| 2. Ralph Lauren | アメリカ | 1967年 | ニット 25,300円 | ポロシャツ | トラッドを気負わずに着たい方 |
| 3. J.PRESS | アメリカ | 1902年 | ジャケット 72,600円 | アイビージャケット | きちんと見せたい社会人の方 |
| 4. BURBERRY | イギリス | 1856年 | トレンチコート 297,000円 | トレンチコート | 一生ものの1着を探している方 |
| 5. MACKINTOSH LONDON | イギリス | 1823年 | コート 141,900円 | コート | 百貨店で試着して選びたい方 |
| 6. MACKINTOSH PHILOSOPHY | 日本企画 | 2007年 | コート 59,400円 | アウター | トラッドを予算を抑えて始めたい方 |
| 7. MARGARET HOWELL | イギリス | 1970年 | コート 95,700円 | シャツ | 静かなトラッドを好む方 |
| 8. INCOTEX | イタリア | 1951年 | スラックス 42,900円 | ドレスパンツ | 足元から形を整えたい方 |
| 9. BARBOUR | イギリス | 1894年 | ジャケット 64,900円 | オイルドジャケット | 着込んで育てたい方 |
| 10. BARACUTA | イギリス | 1937年 | ブルゾン 57,200円 | ハリントンジャケット | 羽織り1枚で形を作りたい方 |
| 11. Scye | 日本 | 2000年 | ジャケット 60,500円 | コート | 既製品の肩が合わない方 |
| 12. Paul Smith | イギリス | 1970年 | ジャケット 77,000円 | ジャケット | トラッドに遊びを入れたい方 |
| 13. JOHN SMEDLEY | イギリス | 1784年 | カーディガン 37,400円 | ファインゲージニット | 1枚で成立する上着が欲しい方 |
| 14. agnès b. | フランス | 1975年 | ポロシャツ 7,920円 | スナップカーディガン | 重くならないトラッドを探す方 |
| 15. Aquascutum | イギリス | 1851年 | コート 104,500円 | トレンチコート | 落ち着いたコートを探す方 |
| 16. OLD ENGLAND | フランス | 1867年 | ブルゾン 86,900円 | ブレザー | 人と被らない英国調を探す方 |
| 17. Traditional Weatherwear | イギリス | 1974年 | バスクシャツ 16,500円 | アウター | 英国調をカジュアルに着たい方 |
| 18. TOMORROWLAND | 日本 | 1978年 | ジャケット 49,500円 | ジャケット | 一店で全身をそろえたい方 |
| 19. Brilla per il gusto | 日本 | 2003年 | ジャケット 64,900円 | ジャケット | 仕事着に色気を足したい方 |
| 20. EDIFICE | 日本 | 1994年 | セットアップ 49,500円 | ジャケット | 年齢を選ばない1着が欲しい方 |
| 21. Alden | アメリカ | 1884年 | 革靴 138,600円 | プレーントゥ | 一生履く1足を探す方 |
| 22. Tricker’s | イギリス | 1829年 | ブーツ 88,000円 | カントリーブーツ | 雑に履いても壊れない靴が欲しい方 |
| 23. JOHN LOBB | イギリス | 1866年 | 革靴 110,000円 | ドレスシューズ | 到達点を見ておきたい方 |
| 24. SANDERS | イギリス | 1873年 | 革靴 57,200円 | オックスフォード | 英国靴を初めて買う方 |
| 25. Church’s | イギリス | 1873年 | 革靴 125,400円 | プレーントゥ | 仕事で毎日履く1足を探す方 |
| 26. REGAL | アメリカ発 | 1880年 | ローファー 14,300円 | ローファー | 予算を抑えて形から入りたい方 |
| 27. G.H.BASS | アメリカ | 1876年 | ローファー 25,300円 | ローファー | アイビーの足元を再現したい方 |
【価格の出所について】
①各社の公式サイトか正規取扱店で確認した実額
②写真に写っている1点だけの価格
③ブランド全体の価格帯ではない
④確認時点の税込表示
コートとTシャツを並べているため、社どうしの比較には使えません。
27社の本拠を数えると、英国が13社、米国が5社、日本が5社、フランス2社、イタリア1社、米国発で日本が展開する社が1社でした。トラッドが英国を軸にした系統であることが、社数の偏りから読み取れます。
そもそもトラッドとは? アイビー・プレッピーとの違い
トラッドは英語のtraditionalを縮めた和製英語です。ジャケットとスラックスを軸にした、流行に左右されにくい服装を指します。
似た言葉が複数あるため、まずは4つを並べて整理します。呼び名が違うだけで中身が重なる部分も多くあります。
| 呼び名 | 生まれ | 中心の服 | いまの使われ方 |
|---|---|---|---|
| トラッド | 和製英語 | ジャケット、スラックス | 伝統的な装い全般を指す広い言葉 |
| アイビー | 1950年代の米国東部 | ブレザー、ボタンダウン | 米国の大学生の着こなしが起点 |
| プレッピー | 1980年代の米国 | ポロシャツ、チノパン | アイビーをより若く崩した形 |
| ブリティッシュトラッド | 英国 | ツイード、トレンチ | 英国の階級文化に根ざした装い |
【トラッドの言葉を整理する3点】
①トラッドはいちばん広い言葉で、他の3つを含む
②アイビーとプレッピーは米国側の呼び名
③ブリティッシュトラッドは英国側の呼び名
迷ったときは、トラッドという広い言葉を使えば間違いになりません。
日本では1960年代にアイビーが紹介され、そこからトラッドという言い方が定着しました。いまも米国式と英国式の両方が同じ棚に並んでいます。
アメトラ・ブリティッシュ・フレンチの見分け方
同じトラッドでも、生まれた国で形が違います。掲載27社を国別に並べると、その差がはっきり出ます。
英国が13社と半数近くを占め、米国と日本が5社ずつで続きます。トラッドを英国のものと感じるのは、社数の偏りに理由があります。
アメリカントラッドの見分け方
肩の作りが自然で、身頃にゆとりがあるのがアメトラの形です。ボタンダウンの襟と3つボタンの段返りが目印になります。
掲載社ではブルックスブラザーズ、ラルフローレン、ジェープレスが該当します。堅苦しくならないので、日本の街に馴染みやすい方向です。
ブリティッシュトラッドの見分け方
肩に芯が入り、胸から腰にかけて絞りが強く出ます。ツイードやフランネルなど、厚みのある生地が中心です。
バーバリー、バブアー、マーガレットハウエルがこの側です。体の線がはっきり出るため、姿勢が良く見える利点があります。
フレンチトラッドの見分け方
英米に比べて線が細く、色数も抑えられているのがフランス側の特徴です。かっちりさせずに崩す作りが多く見られます。
アニエスベーとオールドイングランドが該当します。ジャケットが窮屈に感じる方は、この方向から入ると続きます。
◎ トラッドで最初に決める3つの選択
①肩の芯があるかないかで英国式か米国式かが決まる
②胸の絞りが強いほど体型が出る
③生地の厚みで着られる季節が変わる
肩の作りを先に決めると、あとの選択が一気に狭まります。
トラッドスタイルのメリット
トラッドを選ぶ利点は、服を買い替える回数が減ることに集約されます。流行の外側にあるため、去年の服が今年も着られます。
掲載27社のうち、創業から100年を超えている社は15社ありました。100年続いてきた形は、来年も消えないと考えて差し支えありません。
1800年代の創業が13社と最も多く、ここにトラッドの中心があります。創業200年を超える社も3社ありました。
年齢が上がっても着続けられる
トラッドは30代でも50代でも成立する数少ない系統です。年齢に合わなくなって手放す、という買い替えが起きません。
手入れをすれば寿命が延びる
グッドイヤーウェルト製法の革靴は、ソールを交換しながら10年以上履けます。オイルドジャケットも、オイルを塗り直せば防水が戻ります。
組み合わせの計算がしやすい
紺、グレー、ベージュ、白が中心なので、上下の組み合わせが破綻しません。朝に迷う時間が短くなります。
◎ トラッドを選ぶ4つの利点
①流行に左右されず買い替えが減る
②年齢が上がっても着続けられる
③手入れで寿命が延びる
④配色が限られ組み合わせで悩まない
1着あたりの価格は高くても、着られる年数で割ると安く収まります。
トラッドスタイルのデメリットと、その避け方
利点の裏側には、はっきりした弱点もあります。買う前に知っておけば、どれも回避できるものです。
【注意点】トラッドで起きやすい4つのこと
①1点あたりの価格が高い
②古臭く見えてしまう
③手入れの手間がかかる
④体型が出やすく合わないと目立つ
どれも選び方と着方で避けられるので、順に見ていきます。
①は掲載品の価格の中央値が6万500円だったことに表れています。②は柄と小物を減らせば解け、③は月1回の手入れで足ります。
④は肩幅だけを合わせて、丈と袖は直しに出すことで解決します。①も、まず1点だけ良いものを買う進め方にすれば負担が抑えられます。
古臭く見せないための境目
チェックやツイードを2点以上重ねると、途端に年配の装いに寄ります。柄は全身で1点までと決めておくと崩れません。
| 避けたい組み合わせ | 起きること | 置き換え方 |
|---|---|---|
| ツイード上下 | 制服のように見える | 上だけツイード、下は無地 |
| チェック柄を2点 | 柄が喧嘩する | チェックはマフラーだけ |
| 茶色の靴と黒のベルト | ちぐはぐに見える | 靴とベルトの色をそろえる |
| サイズの大きいジャケット | だらしなく見える | 肩幅で選び丈は直す |
トラッド系ブランド選びがうまくいかない3つの理由
トラッドで失敗する方には、共通した理由があります。編集部が相談を受けてきた内容を3つに整理しました。
理由① 名前が似たブランドを取り違えている
マッキントッシュの名が付くブランドは4つあり、価格も企画元も別です。名前だけで選ぶと、想定と違う価格の棚に立つことになります。
理由② 最初に高い1着を買ってしまう
掲載品には29万7千円のコートも含まれます。土台のない状態で高額品を買うと、合わせる服がなく出番が来ません。
理由③ 肩が合っていない服を選んでいる
トラッドは体の線が出る系統なので、肩が合わないと一気に崩れます。丈と袖は直せますが、肩幅だけは直しが利きません。
【注意点】トラッド選びで起きやすい4つのこと
①名前が似たブランドを取り違える
②土台がないうちに高額品を買う
③肩が合わない服を選ぶ
④柄物を重ねて年配に見える
①はこの記事の後半で4ブランドの違いを整理しています。
トラッド系ブランドの選び方【5つのポイント】
27社から絞り込むときに、順に確かめるとよい5点をまとめました。上から順に見ていけば選択肢が狭まります。
どの国のトラッドを着たいか?
英国式は肩に芯が入り、米国式はゆとりがあります。この2つは着心地がまったく違うので、最初に決めてください。
予算はいくらまで出せるか?
掲載品の中央値は6万500円でした。1点にこの金額を出せるかどうかで、見るべき棚が変わります。
試着できる店が近くにあるか?
ブルックスブラザーズは全国68店舗、オールドイングランドは銀座が中心です。試着の可否は、店舗数で大きく変わります。
手入れの手間を許せるか?
オイルドジャケットは塗り直しが要り、コードバンは水に弱い素材です。手間を掛けたくない方は、化繊混や合成底の型を選んでください。
何年着るつもりか?
3年で着替えるなら1万円台から始めても構いません。10年着るなら、修理できる作りかどうかを先に確かめてください。
【トラッド系ブランドの選び方まとめ】
①国を決める
②1点に出せる金額を決める
③試着できるかを確かめる
④手入れの許容度を決める
⑤着る年数から作りを選ぶ
この5つを順に埋めると、27社は3社ほどに絞られます。
トラッド系ブランドの価格帯マップ|予算はいくら見ておくか
掲載した27点を価格の帯ごとに数えました。編集部の集計なので、公式が示した区分ではありません。
最も多いのは3万円台から7万円未満の11点でした。トラッドの1点あたりの入口は、おおよそこの帯にあると考えて差し支えありません。
13万円以上は3点にとどまります。高額に見える系統ですが、実際に高いのは一部のコートと革靴に限られます。
開きが最も大きいのはコート類で、23万9千円の差がありました。ジャケットは4万2千円から7万7千円に収まり、選びやすい品目です。
【予算別】トラッド系ワードローブのそろえ方
予算の帯ごとに、何から買えばよいかを配分で示します。金額は掲載27点の実額をもとにした編集部の目安です。
【予算1万円台】まず足元から入る
1万4千円台のリーガルのローファーが、この帯で選べる本格的な1足です。上半身を変えなくても、靴だけで印象が締まります。
【予算3万円台】上半身に1点足す
2万5千円台のラルフローレンのニット、または同額のジーエイチバスのローファーが選べます。靴か上着のどちらかを決める帯です。
【予算6万円台】ジャケットを1着入れる
4万2千円台のブルックスブラザーズのジャケットが土台になります。ここまでそろうと、トラッドとして成立します。
【予算13万円以上】長く使うアウターか革靴へ
13万8千円台のオールデンや14万1千円台のマッキントッシュロンドンが入る帯です。10年単位で使う前提なら、ここで1点だけ良いものを持ちます。
◎ トラッドの服を安く買う4つの方法
①シーズン終わりのセールを待つ
②アウトレット専用の品番を狙う
③正規と並行輸入の価格差を比べる
④修理できる作りを選び買い替えを減らす
④は初期費用が上がりますが、10年で見ると最も安く収まります。
どの帯から始めても構いませんが、順序は靴、ジャケット、コートの順が失敗しにくくなります。上半身から買うと、足元だけが浮いて見えるためです。
トラッド系メンズファッションブランド人気20選【1〜7位】
【トラッド系ブランドのランキングの基準】
①日本で正規に買えること
②トラッドの型を主力にしていること
③掲載品の価格を編集部が確認できたこと
④2026年8月時点で事業が続いていること
順位は編集部の目安で、価格や売上の順ではありません。
1. BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)|アメリカントラッドの原点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1818年 |
| 本拠 | アメリカ・ニューヨーク |
| 運営・所有 | 日本法人はダイドーリミテッドの連結子会社 |
| 参考価格 | ジャケット 42,900円 |
| 得意な品目 | ブレザー、ボタンダウンシャツ、レジメンタルタイ |
| 向く方 | トラッドの基準を1着で押さえたい方 |
1818年にニューヨークで店を開いた、アメリカントラディショナルの原点といえるブランドです。ボタンダウンシャツやサックスーツなど、いま定番と呼ばれる型を世に出してきました。
日本法人は2026年時点でダイドーリミテッドの連結子会社となり、全国に68店舗を構えています。試着してから選べる店舗の多さは、体型に合わせたい方には大きな利点です。
◎ ブルックスブラザーズでトラッドを始める3点
①ボタンダウンのオックスフォードシャツ
②ネイビーの3つボタンブレザー
③レジメンタルのネクタイ
ブルックスブラザーズは、この3点だけでトラッドの土台が組めます。
▶ ブルックスブラザーズをトラッドで着るときの注意
①フィット表記が複数あり着心地が変わる
②アウトレット専用の品番が別に存在する
③セール時期で価格の振れ幅が大きい
ブルックスブラザーズは、同じ型でもフィット表記を確かめてから選んでください。
2. Ralph Lauren(ラルフローレン)|アメトラを世界標準にした立役者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1967年 |
| 本拠 | アメリカ・ニューヨーク |
| 運営・所有 | ラルフローレン コーポレーション |
| 参考価格 | ニット 25,300円 |
| 得意な品目 | ポロシャツ、ケーブルニット、シャツ |
| 向く方 | トラッドを気負わずに着たい方 |
1967年にネクタイの販売から始まり、いまではアメリカを代表する総合ブランドに育ちました。ポロシャツやケーブルニットは、トラッドの入口として世界中で選ばれています。
ラインが多く、価格帯も1万円台から数十万円台まで幅があります。トラッド寄りに着たい方は、ポロ ラルフローレンの定番型から入ると外しません。
◎ ラルフローレンでトラッドに寄せる3点
①白か生成りのケーブルニット
②オックスフォードのボタンダウン
③チノパンかグレーフランネル
ラルフローレンは、この3点を回すだけで秋冬の大半が組めます。
▶ ラルフローレンをトラッドで着るときの注意
①ラインごとに価格と作りが違う
②ロゴの大きさで印象が大きく変わる
③並行輸入品はサイズ表記が異なる
ラルフローレンは、大きいロゴを選ぶとトラッドから離れて見えます。
3. J.PRESS(ジェープレス)|アイビーの正統を日本で継ぐ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1902年 |
| 本拠 | アメリカ・コネチカット州 |
| 運営・所有 | 日本ではオンワード樫山が展開 |
| 参考価格 | ジャケット 72,600円 |
| 得意な品目 | アイビージャケット、ブレザー、シャツ |
| 向く方 | きちんと見せたい社会人の方 |
1902年にアメリカのコネチカット州で生まれ、大学町のアイビースタイルを支えてきたブランドです。日本には1974年に入り、現在はオンワード樫山が展開しています。
日本での展開が長いぶん、日本人の体型に合った作りが積み重なっています。肩まわりが窮屈になりにくいので、既製品で合わせたい方に向きます。
◎ ジェープレスでトラッドを固める3点
①段返り3つボタンのジャケット
②ボタンダウンシャツ
③ウールのグレーパンツ
ジェープレスは、この3点でオフィスにも休日にも出られます。
▶ ジェープレスをトラッドで着るときの注意
①本国仕様と日本企画で作りが違う
②ジャケットは肩幅から合わせる
③ラインによって価格帯が離れている
ジェープレスは、肩が合っていれば裾丈と袖丈は直しが利きます。
4. BURBERRY(バーバリー)|トレンチコートを生んだ英国の名門
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1856年 |
| 本拠 | イギリス・ロンドン |
| 運営・所有 | バーバリー グループ |
| 参考価格 | トレンチコート 297,000円 |
| 得意な品目 | トレンチコート、マフラー、シャツ |
| 向く方 | 一生ものの1着を探している方 |
1856年にイギリスで創業し、1910年代にトレンチコートを世に出したブランドです。防水生地のギャバジンを自ら開発した歴史が、いまの防水コートの原型になりました。
価格は27社のなかで最も高い部類に入ります。ただしトレンチは流行の影響を受けにくく、10年単位で着られる型です。
◎ バーバリーでトラッドを完成させる3点
①ベージュのトレンチコート
②チェックのマフラー
③無地のドレスシャツ
バーバリーは、トレンチ1着で他の服の格まで引き上げます。
▶ バーバリーをトラッドで着るときの注意
①チェック柄は面積を増やしすぎない
②ライナーの有無で着られる季節が変わる
③並行輸入品は保証の範囲が異なる
バーバリーは、チェックを小物1点に絞ると大人の見え方になります。
5. MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュ ロンドン)|百貨店で買える英国トラッド
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1823年(マッキントッシュ社) |
| 本拠 | イギリス・スコットランド発 |
| 運営・所有 | 三陽商会がライセンスで展開 |
| 参考価格 | コート 141,900円 |
| 得意な品目 | コート、スーツ、ジャケット |
| 向く方 | 百貨店で試着して選びたい方 |
ゴム引きコートで知られるマッキントッシュ社の名を冠し、三陽商会がライセンスで展開しているブランドです。2015年秋冬から百貨店を主な販路として動いています。
英国の型を土台にしながら、企画と生産は日本側が担っています。サイズ展開が日本仕様なので、体格に合わせやすいのが強みです。
◎ マッキントッシュロンドンでトラッドを組む3点
①ステンカラーかバルカラーのコート
②無地のセットアップ
③グレーのウールパンツ
マッキントッシュロンドンは、通勤と式典を1着で兼ねられます。
▶ マッキントッシュロンドンをトラッドで着るときの注意
①本家マッキントッシュとは別のブランド
②百貨店中心で路面店は少ない
③ゴム引き以外の素材も多く並ぶ
マッキントッシュロンドンは、本家のゴム引きを探すなら別ブランドを見てください。
6. MACKINTOSH PHILOSOPHY(マッキントッシュ フィロソフィー)|手の届く価格の英国調
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 2007年(メンズ開始) |
| 本拠 | 日本企画 |
| 運営・所有 | 三陽商会 |
| 参考価格 | コート 59,400円 |
| 得意な品目 | アウター、ニット、カットソー |
| 向く方 | トラッドを予算を抑えて始めたい方 |
マッキントッシュのセカンドラインとして、2007年に三陽商会がメンズを立ち上げました。20代から30代を想定し、機能性を持たせた作りが中心です。
同じ系統のなかでは価格が抑えられており、5万円台からアウターが選べます。最初の1着でつまずきたくない方に向く価格帯です。
◎ マッキントッシュフィロソフィーでトラッドを試す3点
①撥水加工のステンカラーコート
②細身のテーラードジャケット
③モノトーンのニット
マッキントッシュフィロソフィーは、雨の日の通勤で強さが出ます。
▶ マッキントッシュフィロソフィーをトラッドで着るときの注意
①ロンドンとは価格帯も企画も別
②機能素材が多く風合いは軽め
③シルエットが細めで中に着込みにくい
マッキントッシュフィロソフィーは、厚手のニットを着るなら1サイズ上げてください。
7. MARGARET HOWELL(マーガレットハウエル)|装飾を削った英国の日常着
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1970年 |
| 本拠 | イギリス・ロンドン |
| 運営・所有 | 日本はアングローバル(1990年に英国法人を子会社化) |
| 参考価格 | コート 95,700円 |
| 得意な品目 | シャツ、カットソー、ジャケット |
| 向く方 | 静かなトラッドを好む方 |
1970年にメンズのシャツから始まったブランドで、素材の質と着心地を軸に服を作っています。日本のアングローバルが1981年にライセンス契約を結び、1990年には英国法人を子会社にしました。
トラッドのなかでは最も装飾が少ない部類に入ります。柄物が苦手な方でも取り入れやすい方向性です。
◎ マーガレットハウエルでトラッドを静かに着る3点
①コットンのドレスシャツ
②厚手のカットソー
③ウールのシングルジャケット
マーガレットハウエルは、無地だけで組んでも間が持ちます。
▶ マーガレットハウエルをトラッドで着るときの注意
①シルエットがゆったりしている
②天然素材はしわが出やすい
③定番でも年によって形が変わる
マーガレットハウエルは、リネン混はしわを味と考えて選んでください。
トラッド系メンズファッションブランド人気20選【8〜14位】
ここからは、特定の品目に強い専門型のブランドが増えます。上着が決まっている方は、この帯から探すと補完しやすくなります。
8. INCOTEX(インコテックス)|パンツだけを50年作り続けた専門店
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1951年 |
| 本拠 | イタリア・ヴェネチア |
| 運営・所有 | スローウェアグループ |
| 参考価格 | スラックス 42,900円 |
| 得意な品目 | ドレスパンツ、チノパン、デニム |
| 向く方 | 足元から形を整えたい方 |
1951年にイタリアのヴェネチアで生まれ、1970年代からパンツ一本に絞ったブランドです。ニット、アウター、シャツの各専門ブランドと並んでスローウェアグループを構成しています。
専門ブランドだけあって、同じ型でも生地違いの展開が細かく分かれています。ジャケットを持っていてパンツだけが決まらない方に向きます。
◎ インコテックスでトラッドの下半身を決める3点
①グレーのウールパンツ
②ベージュのコットンチノ
③紺のドレスパンツ
インコテックスは、この3本で上半身の選択肢が一気に広がります。
▶ インコテックスをトラッドで穿くときの注意
①モデル名でシルエットが大きく違う
②イタリアサイズは日本表記と別
③裾上げの仕上げ方で印象が変わる
インコテックスは、モデル名を控えてから2本目を選ぶと失敗しません。
9. BARBOUR(バブアー)|英国王室が認めたオイルドジャケット
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1894年 |
| 本拠 | イギリス・サウスシールズ |
| 運営・所有 | J バブアー アンド サンズ社 |
| 参考価格 | ジャケット 64,900円 |
| 得意な品目 | オイルドジャケット、キルティング |
| 向く方 | 着込んで育てたい方 |
1894年にイギリスで創業し、1930年代にモーターサイクルジャケットを発表しました。品質が認められて1970年代以降はロイヤルワラントを受けています。
オイルドクロスは着るほど色が沈み、体の形に沿っていきます。買った直後より3年後のほうが良く見える、珍しいタイプのアウターです。
◎ バブアーでトラッドに英国味を足す3点
①ビデイルかビューフォート
②キルティングのライナー
③タータンの裏地が見える着方
バブアーは、ジャケットの上から羽織れる型を選ぶと出番が増えます。
▶ バブアーをトラッドで着るときの注意
①オイル塗り直しの手入れが要る
②独特のにおいが最初はある
③日本企画と英国企画で寸法が違う
バブアーは、購入前に日本企画か英国企画かを確かめてください。
10. BARACUTA(バラクータ)|G9で知られる英国のブルゾン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1937年 |
| 本拠 | イギリス・マンチェスター近郊 |
| 運営・所有 | 2013年からイタリアのWP Lavori in Corso傘下 |
| 参考価格 | ブルゾン 57,200円 |
| 得意な品目 | ハリントンジャケット、ブルゾン |
| 向く方 | 羽織り1枚で形を作りたい方 |
1937年にマンチェスター近郊で生まれ、G9と呼ばれる襟付きブルゾンで知られています。2013年からはイタリアのWP Lavori in Corsoが権利を持ち、生産は英国に残されました。
裏地のフレイザータータンと犬の耳のような襟が、ひと目で分かる印です。ジャケットの代わりに羽織れるので、春秋の出番が長くなります。
◎ バラクータでトラッドを軽くする3点
①G9のベージュかネイビー
②丈の長いG4
③薄手のニットを下に合わせる
バラクータは、G9を1枚持つと春と秋の悩みが減ります。
▶ バラクータをトラッドで着るときの注意
①2013年以降はシルエットが細くなった
②古着と現行では寸法が違う
③裏地のタータンは色数が複数ある
バラクータは、細身が苦手なら1サイズ上げて選んでください。
11. Scye(サイ)|英国仕立てを日本で組み直す

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 2000年 |
| 本拠 | 日本・東京 |
| 運営・所有 | サイ(日高久代・宮原秀晃) |
| 参考価格 | ジャケット 60,500円 |
| 得意な品目 | コート、ジャケット、シャツ |
| 向く方 | 既製品の肩が合わない方 |
2000年に、デザイナーの日高久代氏とパターンカッターの宮原秀晃氏が立ち上げました。ブランド名はテーラーの用語で、袖ぐり(アームホール)を指す言葉です。
19世紀の英国仕立てを土台に、現代の体型へ組み直すのが方針です。パターンが評価されているブランドなので、肩や胸まわりの収まりを重視する方に向きます。
◎ サイでトラッドの型を整える3点
①パターンで見せるPコート
②フィンクスコットンのシャツ
③体に沿うテーラードジャケット
サイは、既製品で肩が合わない方ほど違いが分かります。
▶ サイをトラッドで着るときの注意
①取扱店が限られている
②サイベーシックスとは価格帯が別
③シーズンで型が入れ替わる
サイは、気に入った型があればシーズン内に押さえてください。
12. Paul Smith(ポールスミス)|ひねりのあるクラシック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1970年 |
| 本拠 | イギリス・ノッティンガム |
| 運営・所有 | ポール・スミス社 |
| 参考価格 | ジャケット 77,000円 |
| 得意な品目 | ジャケット、シャツ、財布 |
| 向く方 | トラッドに遊びを入れたい方 |
1970年にイギリスで創業し、いまでは世界中に店を持つブランドです。土台はクラシックのまま、裏地や差し色で崩す作りを続けています。
ポール・スミス氏自身がこの方向を「ひねりのあるクラシック」と呼んでいます。真面目すぎる格好が苦手な方の逃げ道になります。
◎ ポールスミスでトラッドに遊びを足す3点
①裏地に柄が入ったジャケット
②マルチストライプの小物
③無地に見えて織り柄のあるシャツ
ポールスミスは、柄を見えない場所に置くと大人に収まります。
▶ ポールスミスをトラッドで着るときの注意
①ラインが多く価格差が大きい
②マルチストライプは面積を絞る
③ライセンス品と本国企画が混在する
ポールスミスは、ストライプを財布かソックスだけに留めると上品です。
13. JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)|世界最古の工場が編むニット
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1784年 |
| 本拠 | イギリス・ダービーシャー |
| 運営・所有 | ジョン スメドレー社 |
| 参考価格 | カーディガン 37,400円 |
| 得意な品目 | ファインゲージニット、ポロ |
| 向く方 | 1枚で成立する上着が欲しい方 |
1784年にイギリスのダービーシャーで創業し、いまも同じ地で工場を動かしています。英国王室に納める資格であるロイヤルワラントを持つブランドです。
編み目の細かいファインゲージが持ち味で、首元のリブの立ち方に特徴があります。ジャケットの下に着ても着ぶくれしません。
◎ ジョンスメドレーでトラッドの中間着を決める3点
①30ゲージのクルーネック
②同素材のポロカラー
③紺かチャコールの無地
ジョンスメドレーは、1枚で外に出られる薄さが最大の利点です。
▶ ジョンスメドレーをトラッドで着るときの注意
①薄いぶん引っかけに弱い
②洗濯は手洗いか専門店に出す
③日本企画と英国企画で丈が違う
ジョンスメドレーは、洗濯表示を確かめてから家で洗ってください。
14. agnès b.(アニエスベー)|フレンチトラッドの入口
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1975年 |
| 本拠 | フランス・パリ |
| 運営・所有 | アニエス・トゥルーブレ氏が創業 |
| 参考価格 | ポロシャツ 7,920円 |
| 得意な品目 | スナップカーディガン、Tシャツ、ポロ |
| 向く方 | 重くならないトラッドを探す方 |
1975年にパリで生まれ、デザイナーのアニエス・トゥルーブレ氏が手がけるブランドです。スナップボタンのカーディガンが長く定番として扱われています。
英国や米国のトラッドと比べると、線が細く軽い印象にまとまります。かっちりした格好が得意でない方の入口になります。
◎ アニエスベーでトラッドを軽くする3点
①スナップカーディガン
②胸にロゴの入った無地Tシャツ
③細身のボーダーカットソー
アニエスベーは、ジャケットの下に入れると重さが抜けます。
▶ アニエスベーをトラッドで着るときの注意
①表記はアニエス・ベーで小文字始まり
②フランスサイズで日本より小さめ
③ラインが複数あり価格差がある
アニエスベーは、日本の表記より1サイズ上を見ておくと安心です。
トラッド系メンズファッションブランド人気20選【15〜20位】
最後の6社は、日本発のセレクト系と入手経路が限られる社が中心です。人と被りたくない方はこの帯を見てください。
15. Aquascutum(アクアスキュータム)|2026年で175周年の英国コート
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1851年 |
| 本拠 | イギリス・ロンドン |
| 運営・所有 | 日本はレナウン(小泉グループ) |
| 参考価格 | コート 104,500円 |
| 得意な品目 | トレンチコート、ステンカラー |
| 向く方 | 落ち着いたコートを探す方 |
1851年にロンドンで生まれ、2026年で175周年を迎えたブランドです。ブランド名はラテン語で水の盾を意味し、防水生地の開発で名を上げました。
権利者は何度も入れ替わり、現在の日本展開はレナウンが担っています。2026年は若い層に向けてトレンチの色や形を広げる動きが出ています。
◎ アクアスキュータムでトラッドを大人に寄せる3点
①ハーフ丈のスタンドカラーコート
②クラブチェックのマフラー
③紺のシングルコート
アクアスキュータムは、丈の短いコートが日本の街に合います。
▶ アクアスキュータムをトラッドで着るときの注意
①権利者の変遷で年代ごとに作りが違う
②古着は生産国の確認が要る
③バーバリーと形が似て見える
アクアスキュータムは、購入前に生産国と年代を確かめてください。
16. OLD ENGLAND(オールド イングランド)|銀座1店から出直したフレンチトラッド
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1867年 |
| 本拠 | フランス・パリ |
| 運営・所有 | 日本は三喜商事 |
| 参考価格 | ブルゾン 86,900円 |
| 得意な品目 | ブレザー、ブルゾン、スカーフ |
| 向く方 | 人と被らない英国調を探す方 |
1867年にパリで開いた店が始まりで、フランスから見た英国調を売りにしてきました。日本には1990年に入り、一時は20店舗ほどを構えていました。
2023年9月に方針を変え、店舗を畳んで銀座の路面店1つから出直しています。取扱店が少ないぶん、街で人と被りにくいブランドです。
◎ オールドイングランドでトラッドを外す3点
①紺の金ボタンブレザー
②英国調のスカーフ
③ステンカラーのブルゾン
オールドイングランドは、定番の型でも配色が独特で目を引きます。
▶ オールドイングランドをトラッドで着るときの注意
①実店舗は銀座が中心で数が少ない
②在庫の入れ替わりが早い
③フランス発なので英国ブランドではない
オールドイングランドは、公式のオンラインストアで在庫を先に確かめてください。
17. Traditional Weatherwear(トラディショナル ウェザーウェア)|マッキントッシュ社のカジュアル線
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1974年 |
| 本拠 | イギリス |
| 運営・所有 | マッキントッシュ社 (日本はマッキントッシュジャパン) |
| 参考価格 | バスクシャツ 16,500円 |
| 得意な品目 | アウター、バスクシャツ、小物 |
| 向く方 | 英国調をカジュアルに着たい方 |
マッキントッシュ社がカジュアル向けに展開しているブランドです。名前は同社が現在の社名になる前の旧名で、それを復活させたものです。
日本での本格販売は2007年に始まり、八木通商の子会社が担っています。本家より価格が抑えられ、1万円台から手に取れる品目もあります。
◎ トラディショナルウェザーウェアでトラッドを崩す3点
①ボーダーのバスクシャツ
②軽量のステンカラーコート
③キルティングのアウター
トラディショナルウェザーウェアは、本家より軽く扱える点が利点です。
▶ トラディショナルウェザーウェアをトラッドで着るときの注意
①本家マッキントッシュとは価格帯が別
②ゴム引きは扱っていない型が多い
③名前が長く検索時に紛れやすい
トラディショナルウェザーウェアは、ゴム引きが目当てなら本家を見てください。
18. TOMORROWLAND(トゥモローランド)|日本発のセレクトとオリジナル
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1978年 |
| 本拠 | 日本・東京 |
| 運営・所有 | トゥモローランド社 |
| 参考価格 | ジャケット 49,500円 |
| 得意な品目 | ジャケット、ニット、コート |
| 向く方 | 一店で全身をそろえたい方 |
1978年に日本でメンズのニットブランドとして始まりました。現在は世界中から集めた品と自社の企画品を並べて売っています。
国内企画なので日本人の体型に寄せた寸法が中心です。上下と小物を一度にそろえたい方には効率のよい選び方になります。
◎ トゥモローランドでトラッドをまとめる3点
①カジュアル寄りのテーラードジャケット
②ハイゲージのニット
③落ち感のあるスラックス
トゥモローランドは、店内で上下を合わせながら決められます。
▶ トゥモローランドをトラッドで着るときの注意
①セレクト品と自社企画で価格が違う
②レーベルが複数あり方向性が分かれる
③トラッド一色ではない品ぞろえ
トゥモローランドは、値札のレーベル名を見てから比べてください。
19. Brilla per il gusto(ブリッラ ペル イル グスト)|ビームスの大人向けレーベル
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 2003年 |
| 本拠 | 日本・東京 |
| 運営・所有 | ビームス |
| 参考価格 | ジャケット 64,900円 |
| 得意な品目 | ジャケット、スーツ、ニット |
| 向く方 | 仕事着に色気を足したい方 |
2003年に始まった、ビームスの大人向けレーベルです。名前はイタリア語で自分のスタイルを持つ人を指します。
仕事、ゴルフ、ヨットといった場面を想定した品ぞろえが中心です。上質な素材を使ったジャケットに支持が集まっています。
◎ ブリッラペルイルグストでトラッドに色気を足す3点
①ジャージー素材のジャケット
②起毛感のあるニット
③明るい色のスラックス
ブリッラペルイルグストは、堅くなりすぎない生地選びが持ち味です。
▶ ブリッラペルイルグストをトラッドで着るときの注意
①取扱はビームス系の店舗が中心
②名前が長く検索で紛れやすい
③シーズンごとに方向性が動く
ブリッラペルイルグストは、ビームスの店舗か公式で在庫を探してください。
20. EDIFICE(エディフィス)|幅広い年代が着られる日本のセレクト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1994年 |
| 本拠 | 日本・東京 |
| 運営・所有 | ベイクルーズ(1977年創業のシャツメーカーが母体) |
| 参考価格 | セットアップ 49,500円 |
| 得意な品目 | ジャケット、スーツ、セットアップ |
| 向く方 | 年齢を選ばない1着が欲しい方 |
1977年にシャツメーカーとして始まったベイクルーズが、1994年に最初のメンズ店として立ち上げました。シャツ作りを土台にしたフレンチトラッド寄りの方向性が特徴です。
トラッドの品目も豊富で、素材と縫製に手を入れた型が並びます。1つ上の見え方を狙いたい方に向きます。
◎ エディフィスでトラッドを日常に落とす3点
①ネイビーのセットアップ
②きれいめのチノパン
③無地のシャツ
エディフィスは、セットアップを上下別でも回せる点が便利です。
▶ エディフィスをトラッドで着るときの注意
①自社企画と仕入れ品が混在する
②店舗によって品ぞろえが違う
③セール時期で価格が動く
エディフィスは、上下別で着回すなら生地の光沢を確かめてください。
トラッドスタイルに欠かせない革靴ブランド7選
トラッドは足元で決まる系統です。ここからは革靴とブーツの7社を、価格の低い順ではなく作りの系統でまとめました。
7社の内訳は英国が4社、米国が2社、米国発で日本が展開する社が1社でした。英国靴は硬く重く、米国靴は柔らかく軽いという違いがあります。
21. Alden(オールデン)|コードバンの代名詞

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1884年 |
| 本拠 | アメリカ・マサチューセッツ州 |
| 運営・所有 | オールデン社 |
| 参考価格 | 革靴 138,600円 |
| 得意な品目 | プレーントゥ、ローファー |
| 向く方 | 一生履く1足を探す方 |
1884年にアメリカのマサチューセッツ州で生まれた靴ブランドです。馬の尻の革であるコードバンを使った靴が代名詞になっています。
コードバンは革の宝石とも呼ばれ、履くほど艶が深まります。990という品番はプレーントゥの定番として長く続いています。
◎ オールデンでトラッドの足元を決める3点
①990のバーガンディ
②コードバンのローファー
③純正のシューツリー
オールデンは、シューツリーを一緒に買うと形が崩れません。
▶ オールデンをトラッドで履くときの注意
①コードバンは水滴の跡が残る
②木型ごとにサイズ感が違う
③入荷が読めず在庫が動く
オールデンは、雨の日を避けて履くと長く持ちます。
22. Tricker’s(トリッカーズ)|頑丈さで選ぶ英国のカントリーブーツ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1829年 |
| 本拠 | イギリス・ノーサンプトン |
| 運営・所有 | トリッカーズ社 |
| 参考価格 | ブーツ 88,000円 |
| 得意な品目 | カントリーブーツ、モンキーブーツ |
| 向く方 | 雑に履いても壊れない靴が欲しい方 |
1829年に靴の街ノーサンプトンで生まれ、いまも職人が組み立てています。創業当時からの製法を変えず、厚い革と丈夫なソールで作られています。
カントリーブーツやモンキーブーツが看板の型です。街履きでも山道でも耐えるので、履き方を選びません。
◎ トリッカーズでトラッドを崩す3点
①タンのカントリーブーツ
②同色のブローグシューズ
③厚手のウールソックス
トリッカーズは、ジャケットに合わせても野暮になりません。
▶ トリッカーズをトラッドで履くときの注意
①重量があり慣れるまで疲れる
②最初は硬く馴染みに時間がかかる
③木型で寸法が大きく変わる
トリッカーズは、最初のひと月を短時間から慣らしてください。
23. JOHN LOBB(ジョンロブ)|エルメス傘下の最高峰
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1866年 |
| 本拠 | イギリス・ロンドン |
| 運営・所有 | エルメス傘下 |
| 参考価格 | 革靴 110,000円 |
| 得意な品目 | ドレスシューズ、ローファー |
| 向く方 | 到達点を見ておきたい方 |
英国で生まれ、現在はエルメスの傘下にある靴ブランドです。美しい輪郭と重厚な質感で、革靴の到達点として語られます。
既製靴にはウルトラライトソールなど、軽さと耐久を両立させる工夫が入っています。靴以外にベルトや財布も展開しています。
◎ ジョンロブでトラッドの格を上げる3点
①黒のダブルモンク
②プレーントゥのオックスフォード
③純正のシューケア用品
ジョンロブは、黒の1足を式典用に持つ使い方が現実的です。
▶ ジョンロブをトラッドで履くときの注意
①価格帯が27社のなかで上位
②取扱店が限られている
③修理は正規に出すのが安全
ジョンロブは、購入店で修理まで相談できるか先に聞いてください。
24. SANDERS(サンダース)|英国靴で最も手が届く価格
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1873年 |
| 本拠 | イギリス・ラシュデン |
| 運営・所有 | サンダース社 |
| 参考価格 | 革靴 57,200円 |
| 得意な品目 | オックスフォード、ミリタリー系 |
| 向く方 | 英国靴を初めて買う方 |
1873年にウィリアムとトーマスのサンダース兄弟が、5人の職人で始めた工場が起源です。1910年代に英国軍へ軍靴を納めたことで大きく伸びました。
本格的な作りながら価格が抑えられており、英国靴の入口として選ばれています。ミリタリーコレクションは無骨さが持ち味です。
◎ サンダースでトラッドの足元を始める3点
①黒のプレーンなオックスフォード
②ミリタリーダービー
③革用のクリームとブラシ
サンダースは、最初の英国靴として価格と質の釣り合いが良好です。
▶ サンダースをトラッドで履くときの注意
①モデルで木型が異なる
②ミリタリー系はカジュアル寄り
③正規と並行で価格差がある
サンダースは、ドレス用途ならミリタリー系を避けて選んでください。
25. Church’s(チャーチ)|プラダ傘下の正統派英国靴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1873年 |
| 本拠 | イギリス・ノーサンプトン |
| 運営・所有 | 1999年からプラダ グループ傘下 |
| 参考価格 | 革靴 125,400円 |
| 得意な品目 | プレーントゥ、ブローグ |
| 向く方 | 仕事で毎日履く1足を探す方 |
1873年にノーサンプトンで生まれ、1965年には英国女王賞を受けています。1999年からはプラダ グループの傘下に入りました。
1足に250もの工程をかけ、グッドイヤーウェルト製法で組まれています。ソールを交換しながら長く履ける作りです。
◎ チャーチでトラッドを毎日履く3点
①黒のプレーントゥ
②茶のフルブローグ
③交換用のソール相談
チャーチは、ソール交換を前提に考えると割高に感じません。
▶ チャーチをトラッドで履くときの注意
①プラダ傘下後にデザインの幅が広がった
②同じ型でも生産年で仕様が違う
③慣らしに時間がかかる
チャーチは、購入時に製造年と仕様を店で確かめてください。
26. REGAL(リーガル)|1万円台から入れる日本の定番

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1880年(起源) |
| 本拠 | アメリカ発・日本で展開 |
| 運営・所有 | リーガルコーポレーション |
| 参考価格 | ローファー 14,300円 |
| 得意な品目 | ローファー、ストレートチップ |
| 向く方 | 予算を抑えて形から入りたい方 |
起源は1880年にアメリカのマサチューセッツ州で始まった靴工場です。1961年に日本製靴が米国のブラウンシュー社とライセンス契約を結び、日本での製造と販売が始まりました。
1万円台から本格的な形の靴が選べるのが最大の強みです。修理網が全国にあるので、履きつぶす前に直せます。
◎ リーガルでトラッドの足元を安く固める3点
①黒のストレートチップ
②コインローファー
③純正の修理サービス
リーガルは、修理に出せる前提で選ぶと総額が安く収まります。
▶ リーガルをトラッドで履くときの注意
①価格帯ごとに製法が違う
②合成底のモデルが混ざる
③型番でグレードが分かれる
リーガルは、長く履くならグッドイヤー製法の型番を選んでください。
27. G.H.BASS(ジーエイチバス)|ローファーの原型を作った米国靴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1876年 |
| 本拠 | アメリカ・メイン州 |
| 運営・所有 | 日本の正規取扱はGMT |
| 参考価格 | ローファー 25,300円 |
| 得意な品目 | ローファー、ウィージャン |
| 向く方 | アイビーの足元を再現したい方 |
1876年にアメリカのメイン州で生まれた靴ブランドです。ウィージャンと呼ばれるコインローファーは、アイビースタイルの足元そのものになりました。
ラーソンやローガンなど定番の型が幅広くそろいます。日本ではGMTが正規の取り扱いを担っています。
◎ ジーエイチバスでアイビーの足元を作る3点
①ウィージャンのコインローファー
②白のソックスと合わせる着方
③タッセルローファー
ジーエイチバスは、ローファー1足でアイビーの空気が出ます。
▶ ジーエイチバスをトラッドで履くときの注意
①米国流通品はサイズ表記が別
②ソールの仕様がモデルで違う
③革が馴染むまで緩く感じる
ジーエイチバスは、履き始めの緩さを見込んで小さめを選んでください。
【ランキング】目的別に選ぶトラッド系ブランドベスト3
目的が決まっている方向けに、3つの場面ごとに上位3社を挙げました。掲載27社のなかから編集部が選んでいます。
通勤で毎日着るなら
| 順位 | ブランド | 理由 |
|---|---|---|
| 1位 | ジェープレス | 日本企画で肩が合いやすく、直しも利く |
| 2位 | マッキントッシュロンドン | 百貨店で試着でき、通勤と式典を兼ねられる |
| 3位 | エディフィス | セットアップを上下別でも回せる |
休日にゆるく着るなら
| 順位 | ブランド | 理由 |
|---|---|---|
| 1位 | バラクータ | G9を羽織るだけで形が決まる |
| 2位 | アニエスベー | 線が細く重くならない |
| 3位 | トラディショナルウェザーウェア | 英国調をカジュアルに落とせる |
10年使う1点を買うなら
| 順位 | ブランド | 理由 |
|---|---|---|
| 1位 | オールデン | コードバンが履くほど艶を増す |
| 2位 | バーバリー | トレンチは流行の影響を受けない |
| 3位 | チャーチ | ソール交換で履き続けられる |
どの場面でも、1位に選んだ社は入手のしやすさを重視しています。買えなければ意味がないためです。
【年代別】トラッドの取り入れ方
トラッドは年齢を選ばない系統ですが、入れる分量は年代で変えたほうが自然に見えます。年代ごとの目安を示します。
10代のトラッドの取り入れ方
制服に見えやすい年代なので、ローファーか小物から始めてください。10代メンズのファッションブランドおすすめもあわせてご覧ください。
20代のトラッドの取り入れ方
ジャケット1着を軸に、下はデニムでも成立します。20代メンズのファッションブランドおすすめ21選も参考になります。
30代のトラッドの取り入れ方
上下をそろえても浮かなくなる年代です。30代メンズのファッションブランドで全体像を確かめてください。
40代のトラッドの取り入れ方
全身をトラッドで組んでも自然に収まります。40代メンズのファッションブランドも見ておくと選びやすくなります。
50代のトラッドの取り入れ方
柄を減らし、素材の質で見せる方向に寄せてください。50代メンズのファッションブランドとあわせて検討できます。
60代のトラッドの取り入れ方
色数を3色までに絞ると、若々しさが残ります。素材の質が見えやすい年代なので、生地の良い1着に寄せてください。
【年代でトラッドの分量を変える3点】
①若いほど小物から入る
②柄の面積は年齢とともに減らす
③50代以降は色数を3色までに絞る
分量さえ合っていれば、同じブランドを何十年も着られます。
【ハイブランド】トラッドの名門と価格の壁
掲載27点のうち13万円以上は3点でした。ここでは高額帯に何があるのかを整理します。
| ブランド | 掲載品 | 価格 | 所有 |
|---|---|---|---|
| BURBERRY | トレンチコート | 297,000円 | バーバリー グループ |
| MACKINTOSH LONDON | コート | 141,900円 | 三陽商会がライセンス |
| Alden | 革靴 | 138,600円 | オールデン社 |
| Church’s | 革靴 | 125,400円 | プラダ グループ傘下 |
| JOHN LOBB | 革靴 | 110,000円 | エルメス傘下 |
| Aquascutum | コート | 104,500円 | 日本はレナウン |
10万円を超えたのは6点で、その内訳はコートが3点、革靴が3点でした。10万円超はこの2品目だけで、他の品目は1点もありません。
逆にニットやシャツは、名門であっても2万円台から3万円台に収まります。名前で高いのではなく、品目で高くなると考えてください。
【注意点】トラッドの高額品を買うときに
①並行輸入は保証の範囲が違う
②修理を正規に出せるか先に確認する
③製造年で仕様が変わる型がある
④コードバンは水に弱い
高額品ほど、買った後の維持費まで含めて考える必要があります。
【系統別】トラッドと相性のいい系統
トラッドは他の系統と混ぜやすい部類です。掲載社の品目を使って、相性を5段階で示しました。
きれいめとの相性が最も良く、そのまま混ぜても違和感が出ません。ストリートやモードとは、靴か1点だけ借りる使い方が向きます。
系統そのものの整理はメンズファッションの系統・種類を一覧にして徹底解説にまとめています。あわせてご覧ください。
きれいめと混ぜるとき
トラッドのジャケットに、きれいめのパンツを合わせるのが最も簡単です。素材の光沢をそろえると馴染みます。
アメカジと混ぜるとき
アメトラ側の社を選べば、デニムと合わせても崩れません。男性に人気のアメカジブランドも参考になります。
【シーン別】トラッドの組み立て方
同じ手持ちでも、重ねる順番を変えるだけで場面に合わせられます。3つの場面ごとに層で示します。
通勤で着るとき
休日に着るとき
式典や会食で着るとき
【トラッドを場面でまたいで使う3点】
①紺の無地ジャケットは3場面すべてで使える
②靴を替えるだけで場面が移る
③柄物は休日だけに置く
紺の無地を1着持っておくと、場面ごとに買い足す必要がなくなります。
【色別】トラッドの配色
トラッドは色数が少ない系統です。使う色と避ける色を先に決めておくと、組み合わせで迷いません。
3色までに絞る理由
トラッドは形が完成されているため、色を増やすと形の良さが見えなくなります。上下と靴で3色に収めると、素材の質が前に出ます。
靴とベルトの色をそろえる
茶の靴に黒のベルトを合わせると、そこだけが浮いて見えます。革小物は色をそろえるのが基本です。
【注意点】トラッドの配色で起きやすい4つのこと
①色数が4色を超えて散らかる
②靴とベルトの色が違う
③柄を2点以上重ねる
④黒を全身に使い重く見える
④は、黒の代わりにチャコールを使うと軽くなります。
【アイテム別】トラッドの定番アイテム
トラッドで買うべき品目は、数えると多くありません。掲載27社が得意としている品目から、6つに絞りました。
| 品目 | 価格の目安 | 強い掲載社 | 買う優先度 |
|---|---|---|---|
| ローファー | 1万4千円〜2万5千円 | リーガル、ジーエイチバス | 最優先 |
| ボタンダウンシャツ | 8千円〜2万円 | ブルックスブラザーズ、ジェープレス | 最優先 |
| 紺のジャケット | 4万2千円〜7万7千円 | ブルックスブラザーズ、ジェープレス、サイ | 高い |
| ハイゲージニット | 2万5千円〜3万7千円 | ジョンスメドレー、ラルフローレン | 高い |
| ステンカラーコート | 5万9千円〜14万1千円 | マッキントッシュ系、アクアスキュータム | 中 |
| オイルドジャケット | 6万4千円〜 | バブアー | 中 |
優先度が最も高いのはローファーとボタンダウンです。この2点は価格が抑えられ、手持ちの服にそのまま足せます。
コートとオイルドジャケットは高額なうえ季節が限られます。土台ができてから足すほうが、出番の少ない服を抱えずに済みます。
マッキントッシュの名を持つ4ブランドの違い
トラッドで最も間違えやすいのが、マッキントッシュの名が付くブランドです。名前は似ていますが、企画元も価格帯も別物です。
| ブランド | 企画・運営 | 日本での展開 | 立ち位置 |
|---|---|---|---|
| MACKINTOSH | マッキントッシュ社(英国) | 八木通商子会社のマッキントッシュジャパン | 本家。ゴム引きコートが看板 |
| MACKINTOSH LONDON | 三陽商会がライセンス | 三陽商会(2015年秋冬から百貨店中心) | 日本企画。百貨店で買える |
| MACKINTOSH PHILOSOPHY | 三陽商会 | 三陽商会 | セカンドライン。2007年にメンズ開始 |
| Traditional Weatherwear | マッキントッシュ社 | マッキントッシュジャパン(2007年から) | カジュアル線。旧社名を復活させた名前 |
本家のゴム引きコートを探しているのに、百貨店でマッキントッシュロンドンを買ってしまう取り違えが起きます。企画元が英国側か日本側かで分かれると覚えてください。
価格帯も別で、フィロソフィーは5万9千円台、ロンドンは14万1千円台でした。同じ名前でも2倍以上の開きがあります。
◎ マッキントッシュ系で取り違えない4つの手順
①ゴム引きが欲しいのか確かめる
②値札の企画元を見る
③百貨店で並ぶのはロンドンとフィロソフィー
④本家とウェザーウェアはマッキントッシュジャパンの扱い
②の値札を見るだけで、4つのどれなのかがほぼ判別できます。
トラッドの生地と製法の読み方
トラッドは生地と製法の名前が値札に並ぶ系統です。意味が分かると、価格の理由が見えるようになります。
ツイードとフランネルの違い
ツイードは表面に毛羽が立ち、節のある太い糸で織られています。フランネルは起毛させた柔らかい生地で、ツイードより軽く滑らかです。
ゴム引きとオイルドクロスの違い
ゴム引きは布と布の間にゴムを挟んで貼り合わせ、水を通さなくした生地です。オイルドクロスは綿にオイルを染み込ませたもので、こちらは塗り直しが要ります。
グッドイヤーウェルト製法とは?
甲革と中底をウェルトという細い革でつなぎ、そこに靴底を縫い付ける作り方です。靴底だけを外して交換できるので、10年以上履けます。
コードバンとカーフの違い
コードバンは馬の尻の革で、繊維が緻密なため独特の艶が出ます。カーフは生後6か月以内の子牛の革で、きめが細かく柔らかいのが持ち味です。
耐久が高い素材ほど手入れの手間も増える傾向があります。手間を掛けられない方は、ゴム引きや合成底の型を選んでください。
トラッドブランドの持ち主が変わる話
老舗が多い系統なので、看板は同じでも持ち主が入れ替わっている社が少なくありません。買う前に知っておくと、年代による作りの違いが読めます。
| ブランド | いまの持ち主・運営 | 変わった時期 |
|---|---|---|
| Church’s | プラダ グループ | 1999年 |
| JOHN LOBB | エルメス | — |
| BARACUTA | WP Lavori in Corso(イタリア) | 2013年 |
| INCOTEX | スローウェアグループ | — |
| Aquascutum | 日本はレナウン(小泉グループ) | 複数回 |
| BROOKS BROTHERS | 日本法人はダイドーリミテッドの連結子会社 | — |
| OLD ENGLAND | 日本は三喜商事 | 2023年に方針転換 |
| MACKINTOSH LONDON | 三陽商会がライセンス | 2015年秋冬 |
掲載27社のうち、持ち主か運営が明確に他社へ移った社は8社ありました。3社に1社ほどの割合です。
持ち主が変わると何が変わるのか
生産国と価格帯が動くことが最も多い変化です。バラクータは2013年の移管後にシルエットが細くなり、古着と現行で寸法が違います。
古着を買うときに確かめること
生産国の表記と、内タグの書体が年代を知る手がかりになります。同じ型番でも、持ち主が変わった前後で作りが違うことがあります。
【注意点】持ち主が変わったブランドを買うときに
①生産国の表記を確かめる
②古着と現行で寸法が違うことがある
③修理を正規で受けられるか聞く
④並行輸入は保証の範囲が異なる
②はバラクータで実際に起きているので、古着を選ぶ方は試着してください。
日本での展開が変わったトラッドブランド
トラッドは老舗が多いぶん、日本での売り方が途中で変わった社があります。店舗数が減っていると、試着できる場所そのものが変わります。
オールドイングランドは銀座1店から出直している
1990年の進出から一時は20店舗ほどありましたが、2023年9月に方針を変えました。現在は銀座の路面店を軸に、輸入品や古着も混ぜた売り方をしています。
取扱店が少ないため、実物を見たい方は銀座か公式のオンラインストアに絞られます。人と被りにくい反面、在庫の入れ替わりは早くなります。
アクアスキュータムは権利者が何度も入れ替わった
1990年に日本のレナウンが買収したあと、2009年に権利を手放しています。その後も持ち主が替わり、現在の日本展開は新しいレナウンが担っています。
年代によって生産国も仕様も違うため、古着を選ぶときは注意が要ります。2026年は創業175周年にあたります。
【日本での展開を確かめる3点】
①日本に正規の窓口があるか
②試着できる店舗が近くにあるか
③修理を国内で受けられるか
①から③がそろっている社を選ぶと、買った後で困りません。
トラッド系はどこで買うのが安心? 購入先の使い分け
同じブランドでも、買う場所によって価格も保証も変わります。5つの購入先を安心度で並べました。
試着を優先するなら百貨店
トラッドは肩で決まるため、試着できるかどうかが最も重要です。マッキントッシュロンドンのように百貨店中心の社もあります。
価格を優先するなら並行輸入
正規と並行では価格差が出ることがあります。ただし修理と保証の範囲が違うので、長く使う品には向きません。
通販で買うときに見るところ
サイズ表記が本国仕様か日本仕様かを必ず確かめてください。返品条件も社によって違います。
通販サイトの選び方はメンズファッション通販ランキング22選にまとめています。あわせてご覧ください。
【トラッドの購入先を選ぶ3点】
①肩を合わせたいなら試着できる店
②長く使う品は正規で買う
③通販はサイズ表記の仕様を確かめる
①から③のうち、10年使う品は必ず②を選んでください。
トラッドでやりがちな失敗と、編集部が実際にやった対策
編集部が実際にやってしまった失敗を3つ挙げます。どれも避け方がはっきりしているものです。
失敗① 肩の合わないジャケットを買った
丈と袖は直せると思い、肩幅が大きい1着を選んでしまいました。肩は構造上ほとんど直せないため、着るたびに気になります。
失敗② 名前だけでマッキントッシュを選んだ
ゴム引きコートを探していたのに、百貨店で別のマッキントッシュを買いました。値札の企画元を見れば防げた取り違えです。
失敗③ コードバンの靴を雨の日に履いた
水滴の跡が白く残り、元に戻すのに手間がかかりました。コードバンは水に弱いという性質を、買う前に知っておくべきでした。
【注意点】トラッドで失敗しないための4つの手順
①肩幅だけを基準に選ぶ
②値札の企画元と生産国を見る
③素材の弱点を買う前に調べる
④柄は全身で1点までに絞る
①から④を守るだけで、買い直しはほぼ起きなくなります。
トラッド系ファッションに関するよくある質問
トラッドとアイビーはどう違いますか?
トラッドは伝統的な装い全般を指す広い言葉で、アイビーは1950年代の米国東部の大学生の着こなしを指します。アイビーはトラッドの一部です。
トラッドは何歳から着られますか?
10代から60代まで着られます。若いうちは系統の一覧も見ながら、ローファーなど小物から入ると自然です。
最初に買うならどのアイテムですか?
ローファーかボタンダウンシャツです。1万円台から2万円台で買えて、いま持っている服にそのまま足せます。
トラッドの予算はいくら見ておけばよいですか?
掲載した27点の価格の中央値は6万500円でした。1万4千円台のローファーから始めることもできます。
マッキントッシュの名が付くブランドはなぜ複数あるのですか?
英国の本家、そのカジュアル線、三陽商会がライセンスで展開する2つの計4つがあるためです。企画元が英国側か日本側かで分かれます。
英国靴と米国靴はどちらが履きやすいですか?
米国靴のほうが柔らかく軽いので履き始めは楽です。英国靴は硬いぶん馴染むまで時間がかかります。
革靴は何年くらい履けますか?
グッドイヤーウェルト製法なら、ソールを交換しながら10年以上履けます。合成底の型は交換できないことがあります。
トラッドが古臭く見えてしまうのはなぜですか?
柄物を2点以上重ねていることが最も多い原因です。チェックやツイードは全身で1点までに絞ってください。
コードバンの靴は雨の日に履けますか?
避けてください。水滴の跡が白く残り、元に戻すのに手間がかかります。
トラッドと相性のよい系統はありますか?
きれいめとの相性が最もよく、そのまま混ぜられます。アメカジブランドの一覧もあわせてご覧ください。
まとめ|自分に合うトラッド系ブランドを見つけよう
トラッド系ブランド27社を、価格と国と持ち主から整理してきました。最後に、選ぶときの順番だけをもう一度まとめます。
・英国式か米国式かを先に決める
・1点に出せる金額を決める
・ローファーかボタンダウンから買い始める
・柄は全身で1点までに絞る
・10年使う品は正規の窓口で買う
◎ トラッドを始める方への結論
①まずリーガルかジーエイチバスのローファーを買う
②次にブルックスブラザーズのボタンダウンを足す
③3着目に紺の無地ジャケットを入れる
④コートと高額な革靴は土台ができてから
この順番なら、合計5万円ほどでトラッドとして成立します。
掲載27社のうち15社が創業100年を超えていました。いま選んだ1着は、10年後も同じ顔で棚に並んでいるはずです。
仕事着をトラッドの型で組みたい方は、ビジネスカジュアル・オフィスカジュアルのメンズブランド12選もあわせてご覧ください。
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系統そのものをもう一度確かめたい方は、メンズファッションの系統・種類を一覧にして徹底解説もあわせてご覧ください。

























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