【男性版】親への挨拶・服装の正解は？印象アップの持ち物まで解説

相手のご両親に結婚の挨拶をする際、「何を着れば良いの？」と服装に悩む方も多いはず。

この記事では、あなたが自信を持って挨拶に挑むための服装や身だしなみについて解説します。

また、見落としがちな挨拶当日の持ち物なども合わせてご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

＼服のプロに聞きました！／

挨拶の服装はスーツが基本

相手のご両親への結婚挨拶では、基本的にスーツを着用しましょう。

スーツは男性にとって、手軽に清潔感や誠実さを演出できるアイテムです。

普段スーツを着る機会が少ない人は、早めに持っているスーツのチェックをしておきましょう。

サイズが合わない、あるいは生地がクタクタ・・・という場合には、思い切って新品を購入したほうが良いと思います。

挨拶時のスーツ、好感度アップのポイントは？

一言にスーツと言っても、良い印象を持ってもらうためにはいくつかのポイントがあります。

逆のことをしてしまうと、せっかくのスーツも台無しになってしまいますので、事前にチェックしておきましょう。

ポイント①：スーツの色はダークカラーで

結婚の挨拶の際は、「ダークカラー」のスーツを用意しましょう。

ダークカラーであれば、仕事で日頃から着用しているスーツでも問題ありません。

ダークカラーとは、黒に近い色を指します。紳士服の場合、濃いネイビーやグレーを選ぶと良いでしょう。

稀にブラウンやグリーンのダークカラーもありますが、一般的なスーツの色では無いため、避けるのが無難です。

礼服として黒のスーツを持っている場合も、活用可能です。

ただし、礼服は出番が少ないため、「気づかないうちにサイズが合わなくなってしまった」ということも少なくありません。

久しぶりに黒の礼服を着用する際は、事前に一度着てみて、サイズのチェックをしましょう。

ポイント②：柄は控えめを意識

スーツの柄は無地が無難です。

ただし、控えめの柄であれば入っていても問題ありません。控えめの柄の例として「シャドーストライプ」や「織り柄」が挙げられます。

シャドーストライプとは、生地のベースの色と同色系の色糸を使った控えめなストライプを指します。シャドー（影）のようなストライプに見えるため、上品な印象を感じさせます。

織り柄とは、生地の織り方の変化により柄を作り出したもの。シャドーストライプと同じく柄がさりげないため、結婚の挨拶などのかしこまった場面でも着用できます。

ポイント③：シャツは色と衿に注意

スーツに合わせるシャツは、シンプルさを優先して白や水色（サックス）の無地を選びましょう。

スーツとは異なり、柄物は控えるのが無難です。ストライプやチェックなどの柄物は確かにおしゃれですが、挨拶の場面においては過度におしゃれを意識する必要はありません。

白の無地は挨拶シーンのほか、友人の結婚式などの冠婚葬祭においても着用でき、何かと重宝します。持っていないという方は、これを機に数枚揃えておくと良いでしょう。

そして意外と見落としがちなのが、衿の形です。今はシャツの衿の形も、さまざまなデザインのものが出回っています。必要以上に個性的なデザインやカジュアルなものを選ぶと、挨拶の場にふさわしくありません。

シャツの衿は、ボタンなどの装飾が無く、開きの角度が広すぎない「レギュラーカラー」や「ワイドカラー」がおすすめです。

ポイント④：ネクタイは与えたい印象で決めよう

ネクタイは、占める面積は小さいものの、顔に近い部分にあるためその人の印象を大きく左右します。

色や柄により相手に与える印象が変わりますので、自分が演出したい雰囲気に合ったものを選びましょう。

色の印象

カラー	印象
紺・ブルー系	ブルー系のネクタイは最も清潔感がある定番のカラー。 誠実さを感じさせる色でもありますので、迷ったらブルー系を選びましょう。
赤・ボルドー系	情熱を感じさせる赤。相手に熱意を伝えたいときに最適。 鮮やかな赤だとインパクトが強過ぎるので、ボルドーなどの落ち着いた色合いがおすすめです。
ブラウン系	穏やかで包容力のあるブラウン系も、ご両親への挨拶に向いています。 ダークブラウンなど、色が濃いほうが落ち着いた印象を与えます。 さりげないおしゃれさも感じさせる色です。

柄の違い

ソリッド（無地）

ドット・小紋

ストライプ

ポイント⑤：靴はダークカラーで。しっかりと手入れも

靴は、スーツと同じくダークカラーを選びましょう。

最もフォーマルなのは、黒の内羽根ストレートチップシューズです。ブラウンであれば、黒に近いダークブラウンが望ましいです。

また、「おしゃれは足元から」と言われるように、靴の汚れは気をつけたい大切なポイントです。泥汚れや目立つ傷がないか、履く前にチェックしましょう。

可能であれば、靴用のクリームを塗り手入れをすると、見た目も大きく変わります。

挨拶の服装「スーツじゃなくていいよ」と言われたら？

ORIHICA / 出典：https://www.orihica.com

昨今ではかしこまった挨拶の場も減り、あらかじめ「スーツを着なくていいよ」などと言われることも多くなりました。

その際には、スーツの次にかしこまった服装であるジャケパンスタイルがおすすめです。

ジャケパンスタイルとは、ジャケットとパンツを組み合わせたスタイルのこと。いわゆる、「ビジネスカジュアル」や「オフィスカジュアル」のイメージです。

組み合わせが難しく感じるかもしれませんが、下記のアイテムを持っておけば大丈夫です。

汎用性抜群の紺ジャケット

紺のシンプルなジャケットは、ジャケパンスタイルの必需品。腰ポケットがついているタイプは、スーツと比べ柔らかい印象になります。

ジャケパンスタイルには、ツルっとしたなめらかなスーツ生地のジャケットよりも、少し目の粗い生地のジャケットが適しています。

白のボタンダウンシャツ

襟元にボタンが付いたシャツ（ボタンダウンシャツ）は、ジャケパンスタイルと相性抜群です。

白色を選べば爽やかさも加わるため、挨拶時に最適と言えるでしょう。

オックスフォードと呼ばれる、ややざっくりとした織り方のシャツであれば、よりジャケパンスタイルになじみます。

なお、ジャケパンスタイルではノーネクタイでもマナー違反ではありません。

グレーのスラックスやチノパン

センタープレス（足の中心に入る折り目）の入ったグレーのスラックスは、紺のジャケットと相性抜群。スラックスの素材は、ウールやポリエステルが一般的です。
もう少しラフな雰囲気にしたいときには、ベージュのチノパンもおすすめです。

靴は革靴がマスト

スーツでなくていいと言われた場合も、足元は革靴にするのが無難。

ジャケパンスタイルのカジュアル度によっては、ローファーも選択肢に入ります。

どのような革靴を履いたら良いかわからない場合は、黒のUチップシューズや、シンプルな外羽根の革靴がおすすめです。

なお、下記の記事では、ジャケパンやビジネスカジュアルにぴったりの服を売っているブランドをまとめてご紹介しています。

各ブランドの特徴や価格帯をわかりやすくまとめていますので、是非参考にしてください。

挨拶当日に持っていくものと注意点

相手のご両親への挨拶の際、服装以外にも、気を配りたいアイテムがあります。

印象アップにも繋がりますので、チェックしておきましょう。

手土産

手土産の一般的な相場は、1,000円～5,000円程度。

「なんでもいいや」とてきとうな品物を選んでしまうと、思わぬ失敗を招いてしまうこともあります。相手の好みやご家族の家庭状況なども加味して選ぶと良いでしょう。

結婚の挨拶の手土産として人気なのは、賞味期限が長く、分けて食べられる焼き菓子など。

生菓子は見栄えがしますが、賞味期限が当日であることも多く、ご両親が気を使ってしまう可能性があります。避けたほうが無難でしょう。

ハンカチ・ティッシュ

ハンカチやティッシュはうっかり持参するのを忘れやすいですが、手洗い後のエチケットとしてはもちろん、食事の際にも役立ちます。

自分だけでなく、パートナーやご両親がこぼしてしまったときも、咄嗟にポケットから出すことができれば、大きな印象アップにつながりますよね。

普段ハンカチやティッシュを持ち歩く習慣のない人は、当日忘れないように注意しましょう。

スマホ・携帯電話はマナーモードに！

プライベートはもちろん、会社用のスマホや携帯も音が鳴ってしまうことのないよう、マナーモードにしておきましょう。

また、携帯をチラチラと見てしまうことも、相手からすると気になります。携帯は鞄やポケットに仕舞い、挨拶の途中には携帯をなるべく見ないように注意しましょう。

服装以外の身だしなみ

服装以外の身だしなみも大切です。清潔感を意識して整えましょう。

ヒゲ・頭髪

挨拶の際、ヒゲは剃りましょう。

濃い人は前日に剃ってしまうと、当日に生えてきてしまうこともあります。挨拶の当日に手入れをしましょう。

頭髪もしっかりと整えましょう。可能であれば、挨拶前に散髪しておくことをおすすめします。

口臭・香水のにおい

口臭にも気をつけましょう。

特にタバコのにおいは、非喫煙者にとっては不快なにおいである場合が多いです。エチケットとしてブレスケアを持参しても良いでしょう。

普段香水をつけている人でも、挨拶当日はつけないほうが無難です。

洋服に香水のにおいが染み付いてしまっている場合には、事前に風通しの良い場所で陰干しをしておきましょう。

こんな服装はNG！

スーツを着用せずに挨拶に行く場合、NGな服装ももちろんあります。カジュアル過ぎるアイテムはなるべく避けることを意識しましょう。

たとえば、カジュアルなTシャツや柄の入ったトップスは避けた方が良いでしょう。ボトムスも、暑い季節だとしてもショートパンツはNGです。

足首までしっかりと長さのあるフルレングスのパンツを履いてください。カジュアルなワイドパンツなどもNGです。

足元については、スニーカーやサンダルは、シーンにふさわしくありません。「足元は革靴」と覚えておいてください。

意外と注意を向けるのを忘れがちなのは、ピアスや指輪、ブレスレッドなどの小物アクセサリーです。挨拶の際には外して行った方が良いでしょう。

革靴

まとめ

相手方のご両親への結婚の挨拶は、清潔感のあるスーツスタイルが基本です。

迷った時は、何の目的で設けられている場であるかを考えるのが大切。おしゃれさを重視するのではなく、誠実さ・爽やかさを一番に意識しましょう。

パートナーを今まで育ててくれたご両親への感謝を伝える大切な場面でもあります。

両家の関係を良好に続けるためにも、挨拶時は敬意をもった服装を心がけましょう。

挨拶を済ませたら、次はいよいよ結婚式場選び。挨拶の準備も進めつつ、式場についてもある程度リサーチしておくとスムーズでしょう。

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