SOLVE(ソルブ)でオーダースーツを作った感想・レビュー

この記事では、実際にSOLVEのオーダースーツを注文・着用した感想を中心に記載しています。
SOLVE(ソルブ)というブランドのことを詳しく知りたい方や、他の商品のレビューが見たい方は、下記の記事もご覧ください!

編集部
MEN’S FASHION BRAND LIST
1. SOLVE(ソルブ)はオーダースーツも作ることができる!
「SOLVE(ソルブ)」は、2018年に誕生したメンズファッションブランドです。「成功する装いを提供する」ことをコンセプトに掲げ、オーダーシャツを中心としたビジネスウェアを展開しています。
”好印象のビジネスウェア”に特化したラインナップが特徴で、30代・40代前後の男性から特に支持されているSOLVEですが、この記事で紹介している通り、「オーダースーツ」も取り扱っています。
後ほど詳しくレビューしますが、”安さ”で訴求する他のブランドとは少し異なり、品質の高さや高級感が魅力のオーダースーツを展開しています。
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2. SOLVE(ソルブ)のオーダースーツの特徴
SOLVE(ソルブ)のオーダースーツの特徴は、品質にこだわったハイクオリティなオーダースーツである点です。
価格競争が激しいオーダースーツ業界ですが、必ずしも”安ければ良い”というわけではありません。
着用した時に一段と気分が上がり、気持ちが引き締まるような特別な一着を求めるのであれば、その品質も重視すべきです。
具体的に、SOLVEのオーダースーツには以下のような特徴があります。
(1)ナポリ仕立ての伝統的な作りをベースにした美しいフォルム
SOLVEのオーダースーツは、南イタリアの伝統的な「ナポリ仕立て」をベースにしながら、アレンジを加えたパターンを採用しています。
一般的に、軽く柔らかな仕立てで着心地が良く、軽くまとえるのが「ナポリスーツ」の特徴であると言われています。
ナポリスーツの象徴的な仕様は「マニカカミーチャ」(イタリア語で「シャツ袖」という意味)という仕様です。
いせ込み(ギャザーを入れながら平面な布に丸みをつけて立体的にする技法)を入れながら立体的に袖をつけることで、肩を包み込むようなフィット感や美しいフォルムを実現します。
もちろん、このような仕様は高度な技術を要するので、一般的な既製品のスーツでは採用されていません。
(2)受賞経歴がある工場「本宮三東スーツ」で仕立てる日本製のスーツ
出典:本宮三東スーツ
さて、先に述べた通り、本格的なナポリ仕立てのスーツを仕立てるのは簡単なことではなく、高度な技術を必要とします。
そんなSOLVEのオーダースーツの縫製を行っているのは「本宮三東スーツ」という日本国内にある名門工場です。
本宮三東スーツとは?
本宮三東スーツの前身は、1906年(明治39年)に福島県本宮市で創業した「佐藤洋服店」です。当時はまだ着物の時代でしたが「洋服時代の到来」を見据え、縫製技術の向上に注力。
その後、1968年に「本宮三東スーツ株式会社」を設立。創縫製技術向上の取組が評価され、黄綬褒章(おうじゅほうしょう:他の模範となるような技術や事績を有する者に天皇から与えられる賞)を受賞するなど、確かな実績を持ちます。
(3)格式高い名門の生地を採用
SOLVEのオーダースーツで採用している生地は、「CANONICO(カノニコ)」「Loro Piana(ロロ・ピアーナ)」「DRAGO(ドラゴ)」の3社のものです。
いずれもイタリアを代表する老舗の高級生地メーカーであり、スーツ好きの男性であればよくご存じかと思います。
安さを前面に出している他のオーダースーツブランドでは、コストを抑えるためにポリエステル素材の生地を扱っていることもあります。
しかし、SOLVEのオーダースーツでは、品質にこだわった名門生地メーカーの生地のみを扱っているのが特徴です。
3. 【レビュー】SOLVE(ソルブ)のオーダースーツを着用した感想
オーダー内容
まずは、今回注文したスーツのオーダー内容を一覧にしてご紹介します。 具体的にどのようなオプションを選べるのかは、この記事の後半で詳しく解説します!
生地 | カノニコ社・チャコールグレー |
---|---|
基本仕様 | ナポリ 段返り3ボタン・ノッチドラペル |
裏仕様 | 総裏 |
ベント | サイドベンツ |
胸ポケット/腰ポケット | バルカ/スラント |
チェンジポケット | あり |
袖仕様 | 本開き |
袖ボタン | 4つボタン・重ね |
ステッチ | AMFステッチ(コバ) |
タック | 1タックパンツ |
裾仕上げ | ダブル/幅4cm |
脇ポケット | 斜め |
アジャスター | なし |
持ち出し | あり |
合計金額 | 85,000円(税込) |

今回、生地は無地のチャコールグレーを選択しました。上質なウール100%の生地です。
展示品の中に、選択した生地で作られたスーツがあったので、完成イメージがより具体的になりました!
サイズ感は文句なし
注文から約1ヶ月で完成の連絡が入りましたので、完成したスーツを受け取りに店舗に伺いました。
写真は、店舗内で初めて完成品を着用したところです。既製品だと中々フィットしない肩周りや袖丈も、ジャストサイズで仕上がりました!
このように、完成したスーツを店舗で着用し、サイズ感等を確認してから持って帰ります。
美しいシルエット
スタッフ(身長170cm/体重61kg)がオーダースーツを着用したところです。
既製品のスーツや低価格帯のオーダースーツと比べると、シルエットがとても綺麗です。
肩周りがやや丸みを帯びている点や、パンツが程よくテーパードしている点など、立ち姿を綺麗に見せてくれるポイントが詰まっています。
ラペルの折り返し部分もふわっと立ち上がっており、エレガントな印象です。
今回選択した「ナポリ」の特徴である首から肩・腕への滑らかなラインも綺麗です。
見た目でわかる生地の高級感
また、3万円~4万円台で作れるオーダースーツと比較して明らかに違いを感じるのは、生地の質感の良さです。
3万円~4万円台のオーダースーツは、コスパの良さに強みがある一方、生地がポリエステル100%、あるいはポリエステルとウールの混紡素材だったりと、表現できる高級感には限界があります。
それに対し、SOLVEのオーダースーツは85,000円(税込)~と少々ハイクラス。名門メーカーの生地を使用していることもあり、パッと見ただけでわかるレベルの高級感があります。
とろみのある生地の質感が最高です。屋内でも屋外でもウール特有の上品な光沢が見て取れます。
シルエットの良さや生地の品質の高さは、後ろ姿だけでも十分に伝わりますね。
裏地で遊び心をプラス
今回、裏地にはグリーン系の生地を選択しました。主にジャケットを脱着する場面でしか他人の目に触れない場所ですから、思い切った配色を楽しむのも良いと思います。
この裏地は、SOLVEの店員さんや、当サイト「メンズファッションブランドリスト」のスタッフの間でも好評でした!
パンツの形も綺麗!
スーツと言うとジャケットばかり注目しがちですが、パンツのシルエットや丈感も重要なポイントです。
今回はワンタックのパンツを選んでいるので、スタイリッシュなテーパードシルエットでありながらも、お尻周りに窮屈さは感じませんでした。
もちろんパンツの丈もジャストです。すっきりとしたシルエットでスタイリッシュに見えるのに窮屈感がないのは、オーダースーツならではの感覚ですね!

SOLVEのオーダースーツの良いところを一言で表現するなら、「圧倒的な高級感」だと思います。
良いスーツを着ると自然と背筋が伸び、より一層「仕事を頑張ろう!」という気持ちにさせてくれますよ!
4. SOLVE(ソルブ)でのオーダースーツの注文方法
SOLVEでオーダースーツを作る場合、次のようなステップで進んでいきます。
来店予約用意されているスーツの基本仕様を確認
採寸&オプションの選択
費用の支払い
完成したスーツを受け取る
来店してからオーダーが完了するまでの所要時間は1時間30分~2時間程度です。
(1)来店予約
SOLVE公式サイトのオーダースーツに関するページ
の「予約フォーム」から、来店予約を行います。
なお、現時点でオーダースーツを取り扱っている店舗は、SOLVE青山本店のみとなっています。
店舗 | 所在地 |
---|---|
SOLVE青山本店 | 東京都港区南青山2-23-8 外苑ビル4階 (外苑前駅徒歩2分) |
詳しい店舗情報は公式サイトで確認しましょう!
(2)用意されているスーツの基本仕様を確認
来店後、用意されているスーツや生地に関して大まかな説明をしてもらいます。
この段階で、実際の製品を見ながら作りたいスーツの方向性や使用する生地を決めていきます。SOLVEで用意されているスーツのベースは大きく2つです。
ナポリ|ナポリ仕立てのスタイリッシュなスーツ
肩がギャザーのようになっているシャツのような仕立てが最大の特徴。オーダーシャツブランドならではのデザインです。
首から肩・腕にかけてのラインが滑らかで、堅苦しすぎない印象に仕上がります。
ジェノバ|オーソドックスで使いやすいスーツ
前者と比較して、ややゆとりのあるパターンを採用。ナポリよりも厚めの肩パッドが入り、よりフォーマルな印象に仕上がります。

ラペルの形や、ダブル・段返り3ボタン等の仕様についてはオプションとして選ぶことができます。
(3)採寸&オプションを選択
体の採寸を行います。採寸はSOLVEの店員さんが行ってくれるので、利用者が行うことは特にありません。鏡の前に立っているだけでOKです。
胸囲やウエスト等の採寸を行ったら、サンプルのスーツを着てサイズ感を確認していきます。
私の場合は、自分の体型に最も合ったサイズ44のジャケットをベースに、細部のサイズを体型に合わせて修正していきました。
・肩は左右5mmずつ大きく
・袖は2cm短く
・着丈は1cm短く
といったように、ミリ単位で修正していきます。
パンツも同様に、自分の体型に最も合ったサイズ46をベースに、ウエストや丈の長さを修正していきました。
採寸が終わったら、いよいよスーツのオプションを選択していきます。
具体的にどのようなオプションを選択できるかは、このページの後半でもご紹介しています。
どのようなオプションを選択するか迷ってしまうこともあると思いますが、その都度店員さんに相談すれば、丁寧に教えてくれますよ!
(4)支払いを完了する
各オプションの最終確認を終えたら、支払いを完了してオーダーは終了です。あとはスーツの完成を待つのみです。
支払いは、SOLVEのマイページからQRコードをスマートフォンで読み込み、SOLVEのWEBサイトから支払う形となります。
(スマートフォンを持っていない場合には、SOLVEが用意しているiPadを借りて支払えます。)
決済方法は、現在のところ、クレジットカード・コンビニ払い・AmazonPayに対応しています。現金での支払いには対応していないので注意しましょう。

私の場合は、スムーズにオプションを選択していったことや、体型の癖が少なかったこともあり、オーダーは1時間20分程度で終了しました。
なお、今回は上記のような流れで進めましたが、お客様からの質問等によってはオーダーの順番が前後したり、所要時間が前後することがあるようです。
(5)完成したスーツを受け取る
スーツが完成すると、SOLVEから連絡してくれます。
注文してからスーツが完成するまでの期間は、約1ヶ月が目安となります。
スーツを受け取る方法は、郵送で送ってもらうか、来店して受け取るかの二択です。
・靴を履いた状態で全身鏡で出来栄えを確認できる
・万一修正点があったらその場ですぐに相談できる
というメリットから、できれば来店して受け取るのが良いと思います。
5. SOLVE(ソルブ)のオーダースーツで選べるオプション
自分好みにスーツのデザインをカスタマイズできるのは、オーダースーツの醍醐味です。SOLVEでは、ファッション好きの男性も満足できるような豊富なオプションが用意されています。
ここからは、主要なオプションを一部ご紹介します。
(1)基本仕様(スーツの形)を選ぶ
SOLVEで用意されているスーツのベースは大きく2つ。丸みを帯びた肩まわりが特徴的な「ナポリ【画像右】」と、オーソドックスなデザインの「ジェノバ【画像左】」です。
肩がギャザーのようになっているシャツのような仕立て。オーダーシャツブランドならではのデザイン。首から肩・腕にかけてのラインが滑らか
ナポリと比べてややゆとりのあるパターンナポリよりも厚めの肩パッドが入り、よりフォーマルな印象
ラペルのタイプや、前開きの種類も複数のパターンが用意されています。この段階で、大まかなスーツの形が決まります。
※表は横にスクロールできます
シングル 2つボタン ノッチドラペル |
シングル 2つボタン ノッチドラペル ワイド |
シングル 3つボタン段返り ノッチドラペル |
シングル 3つボタン段返り ノッチドラペル ワイド |
シングル 2つボタン ピークドラペル |
ダブル 6つボタン ピークドラペル |
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(2)生地
「CANONICO(カノニコ)」「Loro Piana(ロロ・ピアーナ)」「DRAGO(ドラゴ)」の3社の生地から選んでいきます。
グレーやネイビーなどのベーシックなカラーが豊富に用意されています。また、グレーにも、明るめのグレーから濃いグレー、ヘリンボーン柄のグレーがあるなど、バリーションは豊富です。
また、選ぶ生地によってスーツの価格が決まってきます。2ピーススーツ(ジャケットとパンツのセット)の場合の価格は、85,000円 / 160,000円 / 220,000円(全て税込)の3パターンです。
(3)裏仕様
ジャケット内側の全面に裏地を配した「総裏」、背部分の裏地の下側を省いた「背抜き」、ジャケットの見返しに表地を大きく広く使用する「大見返し」から選択できます。
強いこだわりがないのであれば、秋冬をメインに使いたいなら「総裏」、春夏をメインに使いたいなら「背抜き」を選ぶようなイメージでOKです。
もちろん、裏地の生地も好みの色や素材から選択することができます。
(4)ベント
ジャケット背面の裾に入った切り込みの種類を選べます。ビジネスシーンで使うのであれば、センターかサイドがおすすめです。
センターベント | サイドベンツ | ノーベント |
---|---|---|
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(5)胸ポケット・腰ポケット
胸ポケットは、ポケット口がややカーブした「バルカポケット」か、直線的な「箱ポケット」かを選ぶことができます。
また、腰ポケットの形も、ポケット口が水平な「切り」、斜めにレイアウトされた「スラント」等から選ぶことができます。
バルカポケット | 箱ポケット |
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(6)チェンジポケット
右身頃の腰ポケット上部にチェンジポケットを追加することができます。小銭を入れるために使われたのがルーツのチェンジポケットですが、実際に小銭を入れる訳ではなく、装飾的な位置付けと考えて良いでしょう。
チェンジポケットをつけることで、ポケット全体が高い位置になり、ウエストの位置が高く見える効果も望めます。
なし | 切り | スラント |
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(7)袖仕様
袖口のボタンが飾りではなく、ボタンが開閉できる仕様を「本切羽」または「本開き」と呼びます。
強いこだわりがなければ、オーダースーツ感を出せる「本開き」がおすすめです。
(8)袖ボタンの数/袖ボタン重なり
袖ボタンの数は、「3つ」か「4つ」から選べます。好みの部分もありますが、標準的なビジネススーツでは4つのものが多いように思います。
また、ボタンを重ねるか、重ねずに並べるかを選ぶことができます。これも好みで選んで良いと思います。
(9)AMFステッチ
襟の縁などに施す手縫い風のステッチを「AMFステッチ」と呼びます。SOLVEのオーダースーツでは、このステッチとコバとの幅を選ぶことができます。標準より広めの6mm幅を選ぶと、少しカジュアルな印象になります。
AMF(コバ) | AMF(6mm) |
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(10)タック
ここからはパンツのオプションです。最近はタックありのパンツがトレンドですが、すっきりとした見た目が好みであればノータックを選んでも良いと思います。
(11)裾上げ
フォーマルでスタイリッシュな印象の「シングル」と、少し砕けた印象の「ダブル」。個人の好みが出る部分ではありますが、個人的には足元にアクセントを出せるダブルがおすすめです。
(12)アジャスター・持ち出しの有無
「アジャスター」を付けるとウエストの調整が可能になりますが、ベルトループがなくなります。ビジネス用にオーダーする方はベルトをすると思いますので、アジャスターはつけなくて良いでしょう。
ウエスト前面の帯状に飛び出した部分を指す「持ち出し」の有無は好みで決めてOKです。
アジャスター | 持ち出し |
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6. まとめ
SOLVEでは、ハイクオリティなオーダースーツ(税込 85,000円~)を作ることができます。イタリアの名門メーカーの生地を使い、ジャパンメイドのオーダースーツをこの価格で作れるのはとても魅力的です。
ワンランク上の上質なオーダースーツを現実的な価格で作りたい方安っぽいスーツを卒業し、高級感のあるスーツを着たい方
初心者でも利用しやすい雰囲気のお店でオーダースーツを作りたい方
SOLVEは、そんな方にはぴったりのブランドです。
なお、SOLVEでは、オーダースーツ以外にも、オーダーシャツやオーダーTシャツも展開しています。是非SOLVEを利用してワンランク上のビジネスウェアを体感してみてください!
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※本記事に記載している価格は、更新時点の価格です。最新の価格は公式サイトでご確認ください。
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