【日本製】財布ブランド15選。職人技が光るメイドインジャパンの品質とは

日常生活のあらゆるシーンにおいて、「メイドインジャパン」を売りにしている製品に触れることがありますよね。財布も例外ではなく、日本製の財布も人気があります。日本の職人技術は世界的にも高く評価されており、国内外から人気を集めているブランドも数多く存在します。
この記事では、そんな日本製の財布ブランドを紹介するとともに、その魅力や豆知識についても解説していきます。

編集部
MEN’S FASHION BRAND LIST
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日本製の財布の魅力とは
言わずと知れた海外の高級ブランドからも数々の財布が販売されていますが、そのような状況の中でも、日本製ブランドの財布は根強い人気を誇ります。
それは、日本製だからこそ味わうことができる魅力があるからです。
品質・技術の高さ
「メイドインジャパン」と言えば、品質や技術力の高さは海外でもお墨付き。財布などの革小物の場合は、特に熟練の職人技が光ります。
財布は、希少性の高い高品質な本革を使っても、作り方が雑だと傷みやすく、すぐに壊れてしまいます。
高品質な素材と確かな技術の組み合わせにより、初めて「良い財布」が生まれると言えるでしょう。
日本製の革財布の多くは職人による手作りで、丁寧に時間をかけて仕立てられています。見た目の美しさはもちろん、使いやすさや耐久性も重視した作りは、日本製の財布の大きな魅力と言えるでしょう。
メンテナンス・クリーニングが手軽
財布を長年にわたり大切に使うならば、修理などのメンテナンスも必要になってきます。革のお手入れであれば、クリームやブラシを使って自分で行うことができます。
しかし、ファスナーの故障や色落ち、ほつれなどを修復するには、専用の機械や特殊な技術が必要です。
国産ブランドの財布なら、海外製の財布の修理に比べ、よりスピーディーに、かつ丁寧な修理対応を受けることができるでしょう。
また、国産の財布は、後々修理をしやすいように工夫して設計されていることもあります。このように、メンテナンス面を見ても、国産ブランドの財布にはメリットがあるのです。
優れたコストパフォーマンス
日本製財布は、高品質で手が込んでいるにもかかわらず、圧倒的にコストパフォーマンスが高い点に大きな魅力があります。
財布に限らず、世界に名の知れたハイブランドの商品は、品質の高さに加え”ブランド代”というものが存在します。ブランドイメージを保つための宣伝広告費などの各種費用を、製品に上乗せして販売しているのです。
これに対し、多くの国産財布は高額な宣伝広告費がないため、結果的にコストパフォーマンスの高い製品を提供することができています。
また、日本製の財布は素材を活かしたシンプルなデザインが多く、無駄な装飾を省くことで手に入れやすい価格帯を実現しているとも言えます。
日本製の財布を展開する人気&おすすめブランド一覧
日本製の財布ブランド人気&おすすめ15選
1. GANZO(ガンゾ)
GANZOは2001年に立ち上げられたブランドですが、前身であるAJIOKAは1917年創業で、実に100年以上にわたり革製品を作り続けてきた歴史があります。
GANZOの最大の特徴は、素材の仕入れへのこだわりと、それを持て余さない丁寧な作り。日本製財布ブランドの中でも一流であると評されており、「年月を重ねても色褪せない最高品質」というブランドコンセプトにもうなずけます。
ヌメ革、ブライドルレザー、コードバンなど、革ごとに品質をとことん追求したうえで仕入れ先を選定しています。まさに財布好きの玄人もうなる日本ブランドのひとつといえるでしょう。
GANZOのおすすめ革財布はこれ!

出典:https://www.ganzo.ne.jp/fs/ganzo/57192
価格:59,400円(税込) CORDOVAN (コードバン) ファスナー小銭入れ付き長財布
◆サイズ:横19cm × 縦9cm × 厚さ1.8cm
高品質の革財布を語るうえで、欠かせない素材がコードバンです。GANZOのコードバン長財布は、水染め後にオイルフィニッシュが施されています。一般的なオイルフィニッシュのコードバンよりも、硬くがっしりとした質感が特徴。内側には牛ヌメ革を使用し、使い始めたばかりのころの使いやすさも追求しています。
ファスナーが外から見えない作りになっているなど、細部にもGANZOのこだわりを感じます。使い込むことでコードバン特有の美しい艶が出る、経年変化も楽しめる一品です。
下記の記事ではGANZOの特徴や、リアルな口コミ・評判について詳しくご紹介しています。是非参考にしてください!
2. 土屋鞄製造所
「時間を超えて、愛されるものを」というコンセプトのもと、一つひとつ職人の手により丁寧に作られる商品は、長年ファンの心を掴んで離しません。創業時はランドセル工房だったことから、革はもちろん金具にいたるまで細部にもこだわっているブランドです。
土屋鞄製造所の財布は、飾らないシンプルなデザインが特徴で、どんな時代でも飽きずに使うことができます。ハンドメイドであることから、アイテムによっては注文してから手に入るまで時間がかかることも。ミシンや手縫いをミックスして丁寧に作られる財布は、日本のみならず海外にも根強いファンが多く、世界中で人気を博しています。
土屋鞄製造所のおすすめ革財布はこれ!

出典:https://tsuchiya-kaban.jp
価格:60,500円(税込) コードバン長財布
◆サイズ:横18.9cm × 縦9.4cm × 厚さ2.4cm
革のダイヤモンドとも呼ばれるコードバンの長財布は、土屋鞄の品質の高さが最も表われている一品です。他ブランドのコードバンよりも重厚感があり、使い込むほどに経年変化を楽しめます。
収納は、札入れ×1、小銭入れ×1、カードホルダー×10、フリーポケット×4と充実の内容。厚みを抑えた構造で、スーツのポケットでもスマートに出し入れできます。
3. WILDSWANS(ワイルドスワンズ)
1994年に創業したワイルドスワンズは、財布やバッグなどの革小物全般を展開しています。「丈夫で長持ちする道具作り」を心がけ、長く使うことを前提としたアフターサービスにも定評があります。
また、エイジングサポートというサービスも特徴のひとつ。長く、そして美しくエイジングを楽しむために、使用中の財布のブラッシングやクリーム処理などのメンテナンスを行ってくれます。普段なかなかメンテナンスができない方にも、おすすめのブランドです。
小型・薄型の財布がトレンドの昨今ですが、ワイルドスワンズの財布はしっかりとした無骨な作りに魅力があります。
WILDSWANSのおすすめ革財布はこれ!

出典:https://www.wildswans.jp
価格:62,700円(税込) NOVONAPPA / GROUNDER
◆サイズ:横11.8cm × 縦9.5cm × 厚さ4.2cm
全面にノボナッパと呼ばれるフランス製のヌメ革を使った財布。一般的なヌメ革よりも水や傷に強いのが特徴です。形こそオーソドックスな二つ折りタイプですが、質素剛健な作りは他の二つ折り財布とは一線を画します。多少の傷なら時が経つことで革に馴染み、味わいとなるでしょう。
出典:https://www.wildswans.jp
収納は、コインポケット1室、カード段3段、ポケット1室、あおりポケット1室、札入れ1室(中仕切りあり)と必要十分。年齢や手先の器用さを問わないシンプルな構造です。
4. 池田工芸
池田工芸は、1942年創業のクロコダイル専門の革製品メーカーです。通常ではなかなか手に入らない「ポロサス」と呼ばれる最高級のワニ革を使用しています。
池田工芸の作り上げるクロコダイル財布は、一つひとつのウロコ(腑)がふっくらとしているのが特徴。また、熟練した技術と最高級の素材が使われつつも、手頃な価格設定がされている点が魅力的です。実店舗を持たないなど、コスト削減のための隠れた企業努力の結果といえるでしょう。
池田工芸のおすすめ革財布はこれ!

出典:https://www.ikedakohgei.jp/
価格:154,000円(税込) クロコダイルラウンドウォレット
◆サイズ:横19cm × 縦11cm × 厚さ2.5cm
池田工芸を代表するクロコダイルの長財布シリーズ。「池田のクロ」とも呼ばれる美しい黒色がひときわ目を惹きます。表に贅沢にクロコダイルを使用し、内側の小銭入れにはゴールドに染色されたパイソン(ヘビ)革が使われています。
希少性の高い素材を用いており、かつ、熟練の技を持つ職人が丁寧に仕上げるため、数量限定で販売されることが多く、手に入るまでに時間がかかります。
5. Crevaleathco(クレバレスコ)
クレバレスコは、2017年に革職人の西森裕矢氏が立ち上げたブランドです。文字通り1人の職人が手作りで小物製作を行う個人工房。知名度は高くないながらも、手にした人からの高い評価が密かな話題を生んでいます。
高品質な素材を使用してシンプルかつ上品な製品を作り上げるのが、クレバレスコの特徴。美しい色使いの商品もラインナップされており、男性のみならず女性にもおすすめできるブランドです。
Crevaleathcoのおすすめ革財布はこれ!

価格:115,500円(税込) ブリランテ×クロコダイル ラウンドジップ長財布
◆サイズ:横20cm × 縦11cm × 厚さ2cm
仕入れ先を有名なタンナー(皮革製造業者)に限定せず、西森氏が自分の足を使って見つけた素材のひとつが、ブリランテ。絶妙な質感のヌメ革と、相対するように無骨な表情のクロコダイルが目を惹きます。
出典:https://
厳選された素材やファスナーの細部、緻密に計算されて施された手縫いは、量産型の工場には真似できない極上品。本物志向の男性も心から納得できるお財布です。
6. COCOMEISTER(ココマイスター)
ココマイスターは、「世界に通用する日本製のブランドを作る」ことを理念に、2007年に立ち上げられたブランドです。高品質かつさまざまなデザインの革財布が作られており、多くのファッショニスタから高い支持を集めています。
ものづくりに対する真面目な姿勢を重視し、日本製であることに強くこだわっています。シンプルなデザインだけでなく、欧州の雰囲気を感じさせる装飾の多いデザインなどを生み出しているのもココマイスターの特徴のひとつ。高品質ながら中価格帯の製品がそろっており、幅広い年代から支持を集めています。
COCOMEISTERのおすすめ革財布はこれ!

価格:45,000円(税込) ロンドンブライドル・スプレッドイーグル
◆サイズ:横20cm × 縦9.7cm × 厚さ2.2cm
イギリスの最高峰のコンサートホール、ロイヤル・アルバート・ホールをイメージして作られたシリーズ。絶妙な色使いが美しいココマイスターの人気シリーズです。
内側には柔らかくしっとりした質感が特徴のヌメ革を採用。外側には、堅牢で使い込むほどに味の出るブライドルレザーを使っています。6種類の多彩なカラーバリエーションも魅力のひとつです。
7. FARO(ファーロ)
ファーロは、1965年に創業した老舗ブランド。シンプルで美しいデザインがファーロの最大の特徴です。不要なデザイン・機能は排除しつつ、確かな技術により細部まで丁寧に製品を作り込んでいる点も魅力的です。染め加工やシボ加工も、あえて手間と時間のかかる手法で作り上げており、とことん品質にこだわる姿勢が伺えます。
FAROのおすすめ革財布はこれ!

出典:https://www.briefing-usa.com
価格:39,600円(税込) SPERIO FIN-CALF
◆サイズ:横19cm × 縦9.5cm × 厚さ2.0cm
SPERIO FIN-CALF(スペリオフィンカーフ)は、ファーロの財布を代表するシリーズです。0.4ミリという極薄のカーフを2枚貼り合わせたパーツが、機能面を損なわずに、美しいフォルムを実現することを可能にしています。
出典:https://www.briefing-usa.com
ポケットの数を少なくすることで、財布自体が大きく膨らむことを抑えているのがポイント。薄いながらも上質な革が使用されており、しっかりとしたコシもあるため、経年変化も楽しめます。
8. 大峡製鞄(おおばせいほう)
大峡製鞄は1935年に創業したブランドです。今日に至るまで、革小物のほか、ランドセルやビジネスバッグ、アタッシュケースなど幅広い革製品を製造、販売しています。
大峡製鞄は、「超一級の素材を使う」「シンプルなデザインを採用する」「丁寧な仕事をする」という3つのコンセプトを掲げています。このコンセプトの通り、素材・製法すべてに妥協なく仕上げられた財布は、高い人気を誇ります。
大峡製鞄のおすすめ革財布はこれ!

出典:https://ohbacorp.com/
価格:33,000円(税込) 束入れ(笹襠)小銭付へり返し・長財布
◆サイズ:横18.5cm × 縦8.5cm × 厚さ2.0cm
小銭入れ付きの長財布です。本体には、「サンタクローチェカーフ」と呼ばれる、イタリア地方で1000年以上の歴史を持つ皮革を採用。その質感は非常に滑らかで、肌触りも良い一級品です。傷のつきやすさはありますが、それも経年変化のひとつとして楽しめるでしょう。
出典:https://ohbacorp.com/
カード13枚が収納可能でありながら、必要以上に広いマチをつけないことで、ポケットへの入れやすさなどの使い勝手も追求。細かな配慮が嬉しい一品です
9. Flathority(フラソリティ)
フラソリティは、京の老舗革鞄ブランド「猪瀬」を、神戸の実力派ブランド「ル・ボナー」がプロデュースしたことにより誕生しました。
猪瀬は、年間6万本という数の革鞄を製作しているOEM業者であり、長年積み重ねたノウハウと技術には定評があります。
商品のクオリティに対するコストパフォーマンスの高さも、高い人気の理由のひとつです。知る人ぞ知る、名作を生み出す日本製ブランドといえるでしょう。
Flathorityのおすすめ革財布はこれ!

出典:https://www.flathority.com
価格:35,200円(税込) リザリ ブライドルロングウォレット
◆サイズ:横19cm × 縦9.5cm × 厚さ2.0cm
ブライドルレザーの権威である、本場英国のセドウィック社のレザーを使用したロングウォレット。一流の素材に一流の職人技が加わることで、まさに王道の長財布となっています。
出典:https://www.flathority.com
堅牢な素材を使用しつつも、高い職人技によりその素材を薄く加工することで、製品の使い勝手の良さを実現。カラーバリエーションは、落ち着きのあるブラック・ネイビー・グリーンの3色。ジャケットスタイルなど、大人な男性にマッチする長財布です。
10. PORTER(ポーター)
ポーターは、1935年創業の老舗企業「株式会社吉田」、通称吉田カバンが立ち上げた国産ブランドです。圧倒的な知名度を誇り、若者向けのデザインからビジネスユースまで、数多くのアイテムを取り揃えています。丸く柔らかなデザインが特徴のひとつです。
PORTERのおすすめ革財布はこれ!

出典:https://www.yoshidakaban.com/product/104585.html
価格:28,600円(税込) SOAK(ソーク)ロングウォレット
◆サイズ:横20cm × 縦10cm ×
フワッと柔らかく、滑らかな肌触りが特徴のロングウォレットです。素材は牛ショルダー(肩の革)が使われており、柔らかいながらも耐久性は抜群で、経年変化を楽しむことも可能。購入直後からソフトな革を楽しめるのは、SOAKの大きな特徴と言えるでしょう。内側には豚革が使われており、使い勝手の良さと優しい肌触りを叶えてくれます。
出典:https://www.yoshidakaban.com/product/104585.html
小銭、紙幣、カードも全て収納可能。内部の視認性も良く、使い勝手の良いお財布に仕上がっています。
11. yuhaku(ユハク)
陶器のような美しい染色がユハクの財布の最大の特徴。独自の染色技術を用いて染められたアイテムの数々は、他の革財布とはまさに一線を画す存在です。
使っている素材も一級品。染色との相性が良いとされるベビーカーフレザーなどを贅沢に採用しています。美しい見た目はもちろん、内装の機能性も熟考されており、使い勝手においても高い評価を得ています。「周りと被りたくない」という方におすすめのブランドです。
yuhakuのおすすめ革財布はこれ!

出典:https://yuhaku.co.jp/c/miniwalletranking/item_12
価格:49,500円(税込) YVP132 二つ折り財布
◆サイズ:横11.5cm × 縦9cm × 厚さ2.5cm
ユハクの数あるシリーズの中でも、深みのある色合いが目を引くベラトゥーラシリーズの二つ折り財布です。絵画の技法をベースとしたユハクの染色技術は、まさに芸術と言っても過言ではありません。
出典:https://yuhaku.co.jp/c/miniwalletranking/item_12
内側には傷に強い国産牛革を使用し、十分な収納力も備えます。唯一無二のグラデーションカラーの美しさは、ファンの心を掴んで離しません。
12. ARTS&CRAFTS(アーツアンドクラフツ)
ARTS & CRAFTS(アーツアンドクラフツ)は、日本人デザイナーが2006年に立ち上げたブランド。19世紀におきた芸術運動(ARTS & CRAFTS運動)から影響を受けたと言われています。これは大量生産の工業製品が市場に出回るようになったことを受け、手工芸の良さを取り戻そうとした芸術家が起こした運動です。
アーツアンドクラフツの作る財布からは、まさに手作りによる暖かみを感じることができます。コンパクトかつシンプルなデザインの財布が多く、男性・女性問わず人気を博しています。
ARTS&CRAFTSのおすすめ革財布はこれ!

出典:https://egw-store.com/c/artsandcrafts/1201601
価格:42,900円(税込) コードバン ラウンドジップロングウォレット
◆サイズ:横20cm × 縦10.5cm × 厚さ2.0cm
最高級の革素材であるコードバンを使用した長財布。長野県での鞣し加工の後に、薄い被膜を塗装することにより、一般的なコードバンよりも水に対する耐久性を高めています。ファスナーはYKKの高級ラインであるエクセラを使用。細部にわたり「本物」を追求していることを感じさせます。
出典:https://egw-store.com/c/artsandcrafts/1201601
開けた左右にはカード段が合計12か所あり、その後ろの仕切りにはお札を折らずに入れることができます。ファスナー付きの小銭入れにはマチがついているので、大きく見開きます。
13. 万双(マンソウ)
万双は1995年に設立された革工房。「常識的な価格」を謳い、手に入れやすい価格帯の財布を生産しています。しかし、決して安い素材を使うわけではありません。使われている革は、どれも高級ブランドに引けを取らないものばかりです。実店舗を極力減らし、広告費を必要以上にかけないといった方針でコスト削減を実行し、「常識的な価格」の実現をしているのです。
圧倒的なコストパフォーマンスは、購入者から高い評価を得ています。ロゴが無いのも特徴のひとつで、まさに職人気質のブランドといえるでしょう。
万双のおすすめ革財布はこれ!

価格:17,600円(税込) コードバンミニ財布(小銭入付)
◆サイズ:横8.7cm × 縦9.5cm × 厚さ1.5cm
万双のミニ財布は、コードバンでありながら、2万円を下回る価格で手に入ります。アニリン染めによりややマットに染色されたコードバンには、使い込むほどに個性的で上品な艶が生まれます。
コンパクトながら、紙幣や小銭をしっかりと収納することが可能。パンツのポケットはもちろん、ジャケットの内ポケットにもかさばらず収納できる使い勝手の良い財布です。
14. CYPRIS(キプリス)
キプリスは、革小物を展開する株式会社モルフォの主力ブランド。コードバンなどの定番素材はもちろん、他ではあまり扱われない素材を用いた製品もあり、幅広いラインナップが魅力です。自社で製造から販売までを行うことで、高品質でありながら手頃な価格帯を実現しています。
CYPRISのおすすめ革財布はこれ!

価格:18,700円(税込) 小銭入れ・ベロ付き札入れ シラサギレザー
◆サイズ:横11.5cm × 縦9.7cm × 厚さ3.0cm
キップスキンを皮革産業の盛んな姫路市で鞣した「シラサギレザー」を使用した二つ折り財布です。
一般的なキップスキンよりも繊維が詰まっており、強度を確保。また、特殊なアンティーク加工によって生み出された深みのある独特なムラは、キプリスの誇る「シラサギレザー」の最大の特徴です。
財布を開くと、ポケット6箇所に加え、中央にベロが付いている少々特殊な構造。クレジットカードやポイントカードなどのカードを全部で10枚収納することができます。
下記の記事では、CYPRISの長財布を実際に手に取り、正直なレビューをご紹介しています。気になる方はご覧ください!
15. HERZ(ヘルツ)
ヘルツは、1973年創業の老舗革工房。ほとんどの工程を自社の職人が手がけています。本格的に作られている一方で、手に入れやすい価格帯のため、幅広い年代から支持されています。
デザインも充実しており、自分好みの財布を見つけることができるでしょう。丈夫であることをモットーのひとつとしており、厚みがあり長期間使える財布を数多く販売しています。
HERZのおすすめ革財布はこれ!

出典:https://www.herz-bag.jp
価格:29,700円(税込) フルジップ長財布(GS-76)
◆サイズ:横20cm × 縦9.5cm × 厚さ2.5cm
革の個体差をあえて活かした「ダコタレザー」を採用した長財布です。密度やしっかりとした張りがありながら、滑らかな肌触りはまさに本革と言えます。シンプルなデザインですが、機能性も抜群。全ての収納場所にはマチが設けられており、紙幣や小銭の出し入れのしやすさにもこだわっています。
出典:https://www.herz-bag.jp
カードポケットは合計箇所。紙幣とレシートなどは分けて収納することができます。
メンズ財布に使われる革の種類
メンズ財布の中でも最も人気なのは革財布。しかし、一口に革と言っても、動物の種類や部位により特徴が大きく異なります。そこで、代表的な革の種類をご紹介します。
カウレザー
カウレザーとはその名の通り、牛(カウ)の革を指します。カウレザーは皮膚の繊維組織がきめ細かく均一なため、耐久性が高いのが特徴です。長年使うことで、経年変化も味わえます。経年変化とは、使っていくうちに革に刻まれる自然なシワや色褪せのことを言います。メンテナンスをしつつ大切に使うことで、まさに世界に一つだけの財布が出来上がっていきます。
カウレザーは、牛の性別や年齢などによりいくつかの種類に分かれます。それぞれ希少性やメリット・デメリットが異なりますので、覚えておくと良いでしょう。
カーフレザー
カーフレザーは、高級革製品の代表的な存在とも言えます。生後半年以内の子牛(カーフ)から採る革で、非常に柔らかいです。子牛1頭あたりから少しの量しか採れないため、希少性の高いカウレザーと言えます。
キップスキン
生後半年~2年目くらいの牛から採れる革が、キップスキンです。カーフレザーよりは硬くなりますが、それでも成牛に比べると、しなやかな質感と言えます。数ある高級ブランドでも多く採用されています。
ステアハイド
去勢済みの生後2年以上経った雄牛の革を、ステアハイドと呼びます。強度が強く、革の面積も大きいため、流通量が最も多いです。財布に限らず、バッグや洋服などさまざまな製品に使用されています。
ハラコ
ハラコとは本来、生まれる前の子牛の毛皮を指していました。しかし現在では、動物保護の観点から、生後間もない子牛の革が使われています。生産量は極めて少ないものの、非常に柔らかく、肌触りが良い点が特徴です。
ホースレザー
馬革(ホースレザー)は、他のレザーに比べ、しなやかできれいな艶が出やすいのが魅力のひとつ。ホースレザーにもいくつかの種類がありますが、財布の素材として使われることが多いのは、「コードバン」や「ホースヌメ」といった種類のものです。
ホースレザーは、採る革の部位により耐久性が異なります。耐久性に応じて、衣服に使われたり、家具に使われたりしています。
シープスキン
生後1年以上の羊の革を指します。革製品には、標高の高い寒冷地に生息するウールシープではなく、温暖な地域に生息するヘアシープが多く使われます。軽くて柔らかいのが特徴ですが、耐久性は他の革に比べるとやや低めです。
ワニ革(クロコダイル)
「革の王様」とも呼ばれるワニ革(クロコダイル)。個体や部位により模様が異なるため、唯一無二の商品を作ることができます。革製品の中では最高級とされ、耐久性も非常に高く、しっかりとメンテナンスを行うことで長い年月愛用することができます。
希少性が高いことから、ワニ革を用いた製品は高額になることが多く、10万円以上する場合が少なくありません。革の頑丈さで言えば一級品ですが、製造工程で表面が繊細になるため、水に濡れるとシミになってしまう可能性があります。雨や湿気が多い場所での使用には注意が必要です。
ヘビ革(パイソン)
ヘビ革は、革の中でも最も個性的と言えるでしょう。パイソンと呼ばれるヘビの革が最も人気があります。耐久性も非常に高く、長年愛用することが可能です。また、ヘビ革は金運がアップする素材として昔から人気を誇ります。
水分による劣化を防ぐため、メンテナンス時には乾拭きで、ウロコの方向に沿って拭きあげるようにしましょう。
革財布の代表的な素材
革財布は素材の加工方法によっても異なる印象に仕上がります。代表的なものをご紹介します。
ブライドルレザー
ブライドルレザーの最大の特徴は、堅牢さと硬い質感。もともと馬具として使われていた革製品であり、人間以上の力にも耐えうる強さを備えています。
ブライドルレザーは、牛革の銀面を削り、グリースやロウを何度も塗り重ね、繊維を引き締めることで完成します。ブルームと呼ばれる、白い粉のようなものが表面に見えるのが特徴です。経年変化を楽しむことができます。
コードバン
「革の宝石」「革のダイヤモンド」とも呼ばれるコードバン。コードバンは馬の臀部(お尻)の革を指します。革組織の内部にある約2mmの「コードバン層」と言われる部分を削り出したもので、その希少性や削り出し作業の難しさは、他の革製品の比べものになりません。
コードバンは表面が非常にきめ細かく、上品な艶感を有します。一方で、コードバンそのものは水に弱いため、使用時には注意が必要です。
シボ革
シボ革とは、皺(シワ)加工を施した革のことで、表面に凹凸があるのが特徴です。空打ちと呼ばれる、ドラムに革のみを入れて回転をさせ、自然なシワを作り出す方法が一般的に採用されています。
シボの大きさにより、見た目の印象も変わります。溝が深くひとつひとつが大きいシボ革は迫力があり、きめの細かいシボ革は上品な雰囲気を感じさせます。
さまざまなカラーとの相性が良いのも、シボ革製財布の魅力のひとつと言えるでしょう。
覚えておきたい!良い財布の見分け方
ところで、「良い財布」とはどのようなものでしょうか。知名度や価格が高ければ良い財布、ということでは決してありません。これから紹介するいくつかのポイントを把握しておけば、本当の意味での「良い財布」を見分けることができます。
細部の作り
財布は、細部にこそ違いが生まれます。以下のポイントをチェックすることで、本当に良質な財布かどうかの見分けをつけることができるはずです。
菊寄せ
薄いレザーを使う場合は、革を内側に畳み込んで縫い付ける「へり返し」という作りが採用されます。この時、角の部分には革が余りますが、これを放射線状に仕上げることを菊寄せと言います。菊寄せが均等に仕上げられていれば、細かい部分までしっかりと作り込まれていると判断できます。逆に菊寄せが均等でなく間隔がまちまちになっているなど、仕上げが雑な場合は注意が必要です。
コバ仕上げ
コバとは、財布の革の端の断面部分のことです。その仕上げの良し悪しで、丁寧に作られているか否かがわかります。丁寧なコバ仕上げでは、革にしっかりと磨きをかけ、着色や蜜蝋を染み込ませる作業を何度も繰り返します。これにより断面がより滑らかに、きれいに仕上がります。劣化しやすいコバも、比較的きれいな状態で経年変化を楽しむことができます。反対に丁寧な仕上げがされていない場合は、短期間で繊維がほつれてしまうなどの劣化が生じる可能性があります。長年使ううえでは、チェックを欠かすことのできない大切なポイントと言えるでしょう。
※へり返しの財布や、断面をあえて切りっぱなしにしたデザインは、この限りではありません。
念引き
カード入れなどのステッチ(縫い目)の外側に入ったラインを、念引きと言います。装飾としての役割もありますが、コバをより頑丈に仕上げるなど、機能面でもメリットを発揮します。この念引きが丁寧に施された財布は、良質な財布と言えるでしょう。
上質な本革
一口に本革と言っても、その種類は千差万別。動物やタンナー(皮革製造業者)によって、革の品質もさまざまです。気になる財布があるときは、どういった革が使われているのか、また、その革の特性が自分の好みと合っているかを確認しましょう。
また、表側はもちろん、小銭入れなどの内側にも本革を使っている財布は、本格志向の革財布と言えるでしょう。
使い勝手の良さ
あれこれと機能が詰め込まれた財布が良い財布とは限りません。その人の使い方に応じた機能性を備えていることが大切です。どのような機能がついた財布が自分に合っているのか、購入前に考えておきましょう。
プライベートのほか、仕事でも持ち歩くものか?
カードはたくさん入るほうがよいか?
小銭入れは一体となっていた方がいいか?
現金をたくさん持ち歩くか?
これらを総合的に判断し、自分に合った財布を決めましょう。自分に合った財布こそが、本当の意味での「良い財布」と言えるでしょう。
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